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シルクハット ミュージカル三昧の旅

おゆう
1997/10/26-11/7
10月26日から11月7日までの約2週間、昨年に引き続きオーストリアのウィーンと、こちらは久しぶりのイギリスのロンドンで「ミュージカル三昧の旅」と銘打って舞台を観まくってきましたので、その中から幾つかピックアップしての現地駐在報告です。


【 ウィーン・ロンドンのチケット事情 】
今回の旅で観た作品リストと、それぞれのチケットの入手方法について書いてみました。



★ウィーン
  • 【 Elisabeth 】(エリザベート)
    去年も散々お世話になった、オペラ座横の掘っ建て小屋みたいなチケット・ブース(手数料なし)で買い求めましたが、当日券だったので1階席の4列目位の席が半額の450シリング (OS1≒\11)で入手できました。良い席が割と簡単に手に入ってしまったので、そろそろ下火かと思ったのですが、とんでもない。舞台も、大入りの客席も相変わらず熱気に溢れておりました。
  • 【 Tanz Der Vampire 】(ヴァンパイアのダンス)
    こちらも「エリザベート」と同じチケット・ブースで購入しました。オープンして間もないせいか人々の関心も高いようで、各ランクの席がそれぞれ数枚残っている程度でしたが、やや端ながら1階席7列目で観る事ができました。金額は990シリングと「エリザベート」の900シリングに比べて、やや高めですね。
この様にウィーンでは、ミュージカルに関しては比較的チケットの入手は容易ですから、余程の事がない限り現地調達可能と思われます。それに作品によっては、そのチケットを持っていると、開演2時間前から終演3時間後(だったか?)まで、地下鉄 の運賃が無料になるというサービスが付いているのも嬉しいですね。チケットブース や劇場窓口で購入すれば、手数料はかかりませんし。オペラの方はあまり詳しくないのですが、三大テナーとか、有名人の公演、あるいは年末恒例の「こうもり」などでなければ、現地ででも何とかなるようです。オペラ座近くの国立劇場連盟の窓口に行けば、手数料なしで「その席は舞台が良く見えないから、やめとけ。」などとアドバイスしながら売ってくれます。もちろん英語、クレジット・カードで大丈夫です。

チケット屋さん
ロンドン・レスタースクエアのチケット屋さん
photo by おゆう
★ロンドン
  • 【 Jesus Christ Superstar 】(ジーザス・クライスト・スーパースター)
    日本で、クレジットカード会社を通じて予約しておきました。最上席32.5ポンド(£1≒\220)プラス手数料が2%程度で13列目とまずまず見易い席でした。
  • 【 Martin Guerre 】(マルタン・ゲール)
    レスタースクエアにあるチケットエージェンシーで購入しましたが、特別価格とかで最上席(32.5ポンド)が17ポンド(手数料£2含む)で席は1階の21列目。舞台全体を見渡すのに良かったです。
  • 【 Beauty and the Beast 】(美女と野獣)
    日本で、クレジットカード会社を通じて予約しておきました。席は1階の24列目でしたが、劇場自体がかなり大きい(帝劇くらいか?)ので見易かったですよ。
  • 【 Les Miserables 】(レ・ミゼラブル)
    レスタースクエアのチケットエージェンシーで購入しました。定価32.5ポンドが40.95ポンド。人気のある作品は手数料もお高め? でも席は9列目でしたが。
  • 【 Guys and Dolls 】(野郎どもと女たち)
    同じくレスタースクエアのチケットエージェンシーで購入しました。手数料はちょっと忘れてしまいましたが(多分、レ・ミゼと同じ位だったと思う。)定価32.5ポンドの席で15列目。段差が大きくとってあるので覗き込むような感じで、とても見易かったです。
  • 【 The Phantom of the Opera 】(オペラ座の怪人)
    これはどうしても見逃したくなかったので、日本の海外公演チケット取り扱い事務所を通じて購入しました。手数料がチケット一枚につき\3、000 かかってしまいますが、座席が選べるという点と、すばらしく良い席が確保できるという点ではオススメです。また、せっかく取ったチケットを日本に忘れてきてしまった事にハタと気がついて、慌ててウィーンからこの事務所に国際電話を入れたのですが(大ボケ!)ちゃんとチケット再発行の連絡を現地ととってくれて、無事に公演を観られた事を思えば、手数料としてはそれほど高くはないかもしれません。
  • 【 The Woman in Black 】(ウーマン・イン・ブラック)
    レスタースクエアの半額チケット売り場で購入しましたが、当日分ではなかったので、定価(32ポンド)でした。
ロンドンでのチケット購入方法は色々ありますね。手数料が払いたくなければ、各劇場のボックス・オフィスでの購入がいいでしょうし、とりあえず何でもいいから観たいという場合には、半額チケット売り場(手数料は別に2ポンド程度かかる)でしょうね。我々はとにかく先に観るものを決めてしまわないと、後の予定がたたないという事で、手数料がかかるチケットエージェンシーでまとめ買いをしましたが、親身にチケットを探してくれるのでそれなりに満足しています。また、いざとなればダフ屋さんもいるし(オペラ座の怪人を観に行った時に、怪しい日本語で「ちけっと アールーヨ!」と言われたのには驚いた。)一般人が不要のチケットをサバキしているのも目撃しました。また、上演情報が日本では良く掴めない事もありますが、何が観たいのかはっきり解っているのなら、直接現地に電話予約という手ももちろんありますよね。でも国際電話は結構高くつくけど・・・

面白いのは、クレジット・カード会社やチケットエージェンシーなどで購入した場合、引き換え券をくれるので、それを当日劇場窓口で本券と引き換えるのですが、劇場によっては引き換え券のままで入場する場合もあるし、ぺらぺらの引き換え証の紙のみで、本券を全然くれない事もあるので、半券コレクターの おゆう にはちょっと悲しかったです。

そうそう、日本からクレジット・カード会社を通じての予約は、ゴールドカード会員でないと、手数料の他に通信費が2、000円かかってしまいますし、席がどこになるかは現地でチケットを受け取らないとわからないのが難点ですね。