![]() 4月26日(土) この日は、朝早くから集合させられ、ロスに向かった。 空港までバスで行き、約1時間かけてロスへ。 この空港でのボディ・チェックがすごかった。最近、このボディ・チェックの時の盗難が多いという事で、うちの会社の人間が一列になり、先頭と最後に旅行会社の人がつき、他の人を入れないようにと隙間をあけないように一人ずつ通っていたのだが、私が通った瞬間「ピー」。”あちゃ、やってしまった。” 成田では気をつけていたのだが、この日はすっかり忘れていたのである。 かならずひっかかるベルトを着けていたのだ。3月に神戸に行った時も羽田、関空でひっかかったベルト。これを着けていたのだ。 ロスに行く前から1つ失敗をしてしまった。 ロスに着いた後は、夕方5時頃までずっとバスで市内観光をした。 まずはこのロサンゼルス空港。多分「スピード」を見た人だったら知っていると思うのだが、バスをぐるぐると走り続けさせた場所がこの空港なのである。なんでも、1つのレーンを使用禁止にして撮影したとのこと。おかげで、その日はロスの空は大パニックだったらしい。 そんな説明を聞きながら、マリナ・デル・レイへ。途中で宮沢りえが住んでいると言われているマンションを横目に見た。というより、ガイドさんが結構ファンみたいで、しきりに「ここがりえちゃんが買ったマンションですよ。あそこの最上階の部屋が・・・」と説明してくれたので、興味がなくてもおのずと見るはめに。 そんな事をしている間に到着。ここは、世界最大の中型ヨットのためのヨットハーバーである。 ここで、ガイドさんによれば、”本当に行ったんだよという記念写真”をとって20分くらいボーっとする時間を与えられた。 その後、その近くの今にも壊れそうな小屋で昼食をとり、ベニスを通り、サンタモニカへ。 途中でシュワちゃんことアーノルド・シュワルツネッガーの事務所の前を通った。あやふやな記憶によれば、煉瓦作りのビルで、1階で奥さんがレストランを経営しているとの事。 そして、月に1回だか2ヶ月に1回だか忘れたが、シュワちゃんが店に顔を出す日があって、実際にちゃんと店でお客さんたちにサービスをするとの事。私たちのガイドのお兄さんも何回か店に行って、シュワちゃんと会ったことがあるとのことだった。ガイドさん曰く、「シュワちゃんは本当にいい人ですよ。」
と、その時、馬に乗った婦人警官が近くを通りかかった。 ガイドさんの「頼めば一緒に写真を撮ってくれるよ」の一言で、友達が突然ダッシュ。私も一緒についていき、一緒に写真を撮って貰った。この婦人警官、めちゃくちゃ格好良かった。 馬に乗っている警官を生で見たのも初めてだし、ちょっと感動。 また、この丘の近くに桟橋があったのだが、ここがあの「フォレスト・ガンプ」に出てきた桟橋であった。私はちょっと記憶が曖昧だったのだが、ガイドさんが言うには、”ガンプが走り始めた時にくぐったのがこの桟橋です”との事。そのうち、もう1回見直して確認してみようと思う。 きれいなサンタモニカを後に、バスはビバリー・ヒルズへ向かった。高級住宅街はバスで通過するだけだった。ここの最低価格が2億円だそうだ。ただ、日本円にちゃんと換算すると5億円とのこと。それから1ブロックごとに倍額になっていくらしい。 ここには、ケビン・コスナーも住んでいるとの事(ちょっと価格は忘れてしまったが)。 また、「刑事コロンボ」でおなじみのピーター・フォークもここに住んでいる俳優さんの一人で、彼は家を隣に4個続けて買って、一旦全部壊し、4個分の敷地に1つの家を建てて住んでいるとの事だ。 ガイドさんも「面白い事をした人です。」と紹介していた。 そして、みんながどうしても降ろしてくれとガイドさんに頼んで実現したロデオ通りでの買い物タイム。 たいていの人はナイキ・ショップが目当てだったらしく、バスに戻ってきた人の手にはナイキの袋、袋、袋。 私は何をしていたかというと、またも行くところがなく、近くにあった本屋に入って時間をつぶしていたのだが、なにせ高級店街。本屋もどことなく上品なつくり、雰囲気で、あまり長居出来ずに、そそくさと退散。 たまたま近くに「プリティ・ウーマン」で使われたというホテル(二人が泊まったホテル)があったので、そこを見に行って来た。あまり映画のシーンは覚えていなかったので、「へえ、ここを使ったんだ」としか思わなかったのだが、それでも見た映画で使われていたホテルというだけでちょっと愛着がわいたりした。 買い物をして満足な私たちを乗せ、バスはハリウッドへ。その途中で丘の上にポツンと建っているトム・クルーズの家が見えた。この家はシルベスタ・スタローンから買ったものらしい。 また、ハリウッドへ向かう道の途中、ガイドさんが「この街をよく見て下さい」と紹介した街があった。カフェテラスでお茶をしている二人組。買い物から出てくる二人組。どれも男と男。もしくは女と女。そう、この街は唯一同性愛者同士の結婚を認めているという街だったのだ。 ガイドさんの説明によると、市長さんが女の人で、この人も同性愛者だという事。で、選挙の時に”もし、自分が市長になったら同性同士の結婚を認める法律を作ります”という事を公約としてかかげ、見事当選。そして、本当にそういう法律を作ってしまったとの事。 あまり見られない光景を見ることが出来る街だった。 ハリウッドでは、チャイニーズ・シアターに行った。 そう、スターたちの手型や足型などがある所である。ここは、これを作った人がある時映画を自分で作って上演してくれる映画館を探していたのだが、なかなか予算に合う映画館が見つからず、そのうちめんどくさくなって自分で映画館を作ってしまえと思い立って作られたものらしい。 その人がたまたま中国式建築に興味を持っていたために、このような作りになったとの事。 足型を集めだした理由は、知っている人も多いと思うが、このオーナーと同行していたある女優さんが乾いていないコンクリートの部分を踏んづけて足跡を残したのがきっかけだそうだ。 ここにはさまざまな人の手型・足型があるが、ユニークなものにドナルド・ダックの足型がある。 この足形、よく見ると二重になっているのである。実際にぬいぐるみをきている人が一生懸命足型を着けようと踏ん張ったところ、自分の足型もついてしまったために、ドナルドの足型と人間の足型と両方が残ってしまったのである。 私は個人的にスターの名前を刻んだ星形の敷石がずらっとならんでいる道を歩きたかったのだが、ガイドさんに言ったところ、「あそこは麻薬の売人がいっぱいいて、あまり良い環境ではないから行かない」と言われてしまい、泣く泣く諦めた。 会社の旅行なので、安全第一なのだ。 その後、ハリウッド・ボウルという2万人収容の野外ステージを見学。ここは「ボディ・ガード」にも出てきたとのこと。また、他にもいろいろな映画でも使用されているらしい。 ハリウッドにはここともう1つしか野外ステージはないので、映画で野外ステージのシーンが出てきたら、ここかもう1つの所で撮影されたものという事になるらしい。 ちなみに、ここはステージに白い屋根がついている所である。 私の記憶が正しければ、「刑事コロンボ」でも見た記憶があるのだが。ちょっと自信はない。 この後は、免税店でのお買い物。ここでたいていのおみやげを買ってしまった。 しかし、ここでも周りの治安が悪いため建物の外に出る事が禁止だった。 よくよく外を見ると、たしかにあまり治安はよくなさそうだ。というのも、周りの店はみんなつぶれてシャッターがおりているのだから。それに歩いている人がほとんどいないのである。 これでこの日の予定は全部終了。 バスでホテルに向かった。 この途中でも、映画で使われたビルや場所をいくつか見る事が出来た。 「ダイ・ハード」で出てきたナカトミビル。「スピード」の最後の方でゴミ箱が置かれていた所&最初に爆弾が仕掛けられたビル。「ゴースト・バスターズ」で襲われた(この映画は見ていないので、襲われたんじゃないかも。ちょっと記憶が曖昧。)ビル。etc。 もう、ガイドさんが説明するたびに「おお!!」っと、一人騒いでしまった。映画をあまり見ない人にはどうでもいいことだったらしいが。 そうそう、どこでだかは忘れたが、「スピード」の最後で地下鉄が出てくるシーンで使われたという道路も通ってきた。工事中の所から地下鉄が飛び出るのだが、あれは本当に工事をしていた時に、その工事を延期させて撮影したらしい。 しかし、地下鉄が飛び出てきた時のシーンの後、もう1回そこの場所が写る時には工事中ではなくなっているらしいのである。(私はそこまで気がつかなかったので、よく分からないのだが) で、アメリカでは”あんなに面白い映画を作ったのに、最後でお金をけちった映画”と言われているそうだ。 そして、やっとホテルに到着。 このホテル、なんと「トゥルー・ライズ」でシュワちゃんと犯人が追いかけっこをしたホテルだったのだ。 確か犯人がハーレーに乗って、シュワちゃんが馬に乗って、ホテルの中を突っ走り、エレベーターに乗って、屋上まで行ったシーン。 それがこのホテルで撮影されたとの事。 このホテルには黄色、緑、赤、青の4つのエレベーターがあって、黄色が犯人が乗ったもので、赤がシュワちゃんがのったものだそうだ。ちゃんとエレベーターの所には映画の題名入りのプレートがつけられていた。 また、他にも「レインマン」や「シークレット・サービス」でも使われたらしい。 残念ながら、どの場面で使われたのかは分からなかったが。 また、クリントン大統領、ブッシュ前大統領、トム・クルーズ、ダスティン・ホフマンもこのホテルに泊まった事があるとの事だった。 しかし、これを聞いて”すっごいホテルなんだ”と思ったのが、間違いだった。 すごいのはおそらく上の階の高い部屋だけなんだと思う。 というのも、私たちが泊まった部屋はゴキブリは出るし、ミニ・バーの鍵は開かないし、とさんざんだったから。 しまいには、夜中に廊下でアメリカ人がパーティーをする始末。しかも酒によった人たちが、私たちの部屋のドアをどんどんたたいたり、がちゃがちゃし始めたり。 ベガスが夜中でも歩き回れるくらい治安が良かっただけに、そのギャップにちょっととまどいをかくせない私たちだった。 なにせ、このホテルの2ブロック先がロスで一番危険な地域と言われているスラム街だった事もあり、ホテルの外に出る事すら禁止され、もしリトル東京に行きたいのなら絶対にタクシーで行けと、またまた外出禁止令が出てしまうくらい治安が悪かったのだ。 だからロスはちょっと遊べなくて不満が残った。 この夜は、ホテルの最上階にあるバーで友達と飲んで、ほろ酔い気分で次の日に備え寝た。 |