テクスチャとは地金表面に様々な模様を付けて、磨き上げ
た表面とは違う風合いを出すものです。 「荒し」「粗し」といわれることも多く、単純に表面を荒す、つまり「つや消し」だけの様に思われがちですが、どの様な道具をどの様に使うかで、表情は全く 異なりますし、部分的にテクスチャを入れることでメリハリを付けることも可能です。 掲載する以外にも「○○な感じを出せないか?」「○○をアレンジできないか?」といったご相談があれば、是非お問い合わせ下さい。 又、ご要望に応じてサンプルもお作りします。下の写真は制作したサンプルの例で、1本のリングに6パターンの テクスチャを入れてあります。 |
1
(マット、梨地、ホーニング) |
2 (ダイヤモンドダスト) | 3 (ヘアライン) | |
(サンプル…幅3mm真鍮リング+Rhメッキ)
(サンプル…幅3mm真鍮リング)
*ガラスビーズのブラストによるマットです。 *梨地、ホーニングとも呼ばれます。 *金剛砂やタガネで入れる梨地と比較すると、粒子が粗く、目の感じが柔らかです。 *7のアルミナによるマットとは全く異なる風合いです。 *加工をしない箇所がある場合にはマスク処理が必要です。 |
(サンプル…幅3mm真鍮リング+Rhメッキ)
(サンプル…幅3mm真鍮リング)
(サンプル…ひねりSVリング)
*「ダイヤモンドダスト」と呼ばれるテクスチャで、角度により非常に強い輝きを放ちます。 *目の強さは調整できます。 *加工機では加工不可な「キワ」にも加工できます。 *凹んだ面にも加工できます。 |
(サンプル…幅3mm真鍮リング+Rhメッキ)
(サンプル…幅3mm真鍮リング)
*細い筋状のテクスチャです。 *向きは自由です。 *サンドペーパだけでは難しい凹部の「キワ」にも加工できます。 |
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4 (刻み) | 5 (木肌) | 6 | |
(サンプル…幅3mm真鍮リング+Rhメッキ)
(サンプル…幅3mm真鍮リング)
(サンプル…幅2mmSV925リング)
*ヘアラインとは異なり、細いながらもしっかりと打ち込まれたテクスチャです。 *向きは自由です。 *角度により輝きを放ちます。 *甲丸にも加工できます。 |
(サンプル…幅3mm真鍮リング+Rhメッキ)
(サンプル…幅3mm真鍮リング)
*木の肌の様なテクスチャです。 *いわゆる「槌目」のアレンジです。 *向きは自由です。 |
(サンプル…幅3mm真鍮リング+Rhメッキ)
(サンプル…幅3mm真鍮リング)
*5木肌テクスチャをランダムな向きに入れたものです。 |
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7 (マット、梨地、ホーニング) | 8 (ダイヤモンドダスト) | 9 (光 沢マット) | |
(サンプル…幅3mm真鍮リング)
*アルミナ#120のブラストによるマットです。 *梨地、ホーニングとも呼ばれます。 *非常に細かい目がキラキラとします。 *1のガラスビーズによるマットとは全く異なる風合いです。 *加工をしない箇所がある場合にはマスク処理が必要です。 |
(サンプル…幅3mm真鍮リング)
(サンプル…グリーンゴールドリング)
*2同様「ダイヤモンドダスト」と呼ばれるテクスチャですが、2よりも正面方向に輝きが強調されるタイプです。輝きの質が異な る為、どちらが良いというものではありません。 *目の強さは調整できます。 *加工機では加工不可な「キワ」にも加工できます。 |
(サンプル…幅4.0mmSV925リング)
*ダイヤモンドダストよりも目が細かく、かつ方向性の低いテクスチャです。ダイヤモンドダストは細かい面がキラッ、キラッと分 散して強く輝きますが、光沢マットは平均的に優しく光ります。 *目の強さは調整できます。 *加工機では加工不可な「キワ」にも加工できます。 |
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10 (光 沢マット細目) | 11 (光沢極小槌目) | 12 (艶消し) | |
(サンプル…幅3mmSV925ピアス)
*ダイヤモンドダストよりも目が細かく、かつ方向性の低いテクスチャです。ダイヤモンドダストは細かい面がキ ラッ、キラッと分 散して強く輝きますが、光沢マットは平均的に優しく光ります。 *9光沢マットよりも目が細かいです。 *目の強さは調整できます。 *加工機では加工不可な「キワ」にも加工できます。 |
(サンプル…幅3mm真鍮リング)
*3mm幅の中にこれだけ入る、極小の光沢槌目です。 *但し、マットの様な細かさではありませんので、あまり細かい模様彫りとの組み合わせはお薦めできません。お互いがつぶし合ってしまいます。 *加工力が小さい為、通常の指環であればこの槌目を入れてもリングサイズが伸びてしまうことはありません。 |
(サンプル…幅3mm真鍮リング)
*微細なあらしによる艶消しです。 *7のマット加工は角度によりキラキラとした輝きが出ますが、こちらは輝きはほとんどありません。光沢を完全に消すことができ、光の散乱によりかなり「白 く」見えます。 |
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13 (艶消し極小槌目) | |||
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