夢inシアター
採れたて情報館/No.71

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MARIの11月に観た映画


こんにちは。
遅くなりましたが、11月に見た映画の感想です。
11月は、たったの3本でした。でも、結構満足していたりします。

11月に見た映画は、
    【衛星第2】
  • ローズ 【WOWOW】
  • グロリア
  • パウダー
の11本です。

ローズ

女性ロック・シンガーのジャニス・ジョプリンをモデルにした作品。

ローズは、そのエネルギッシュかつ見事な歌いっぷりで、人気を集めている女性ロック・シンガーである。しかし、ステージを降りた彼女は、麻薬と過労でボロボロという状態。休みが欲しいという彼女の要望も、売れているうちに仕事をさせようというプロデューサーの意向により、却下され続けるのだった。過労からくる精神不安定の状態の彼女を救ってくれるのは、アルコールと麻薬だけだった。精神も肉体もボロボロになってしまうローズ。しかし、そんな状態でもステージに立つのだった。

とにかく、まず、ベッド・ミドラーの迫力に圧倒された。演技がどうのこうのというよりも、彼女自身がまるでローズのように見えたのだ。そのくらい、彼女とローズの境が無くなっていた。歌手であるベッド・ミドラーの歌唱力・実力は、もう十分知っていたのだが、この映画ではロック・シンガーということもあって、いつもとはまったく違う歌い方をしなければいけないのだ。それにもかかわらず、本当のロック・シンガーのような迫力を見せてくれた。何度も言うようだが、この映画では、彼女のステージ姿にまず圧倒されてしまう。

だが、ステージ・シーン以外の彼女の演技も素晴らしかった。
歌以外に、何か心のよりどころを探し続けていたローズ。ずっとそばにいて、いつでも彼女を優しく介護してくれる人を彼女は必要としていたのだ。だが、アルコールと麻薬による精神不安定な状態の彼女を、心の底から理解出来る人間が周りには誰一人いなかった。それが、彼女にとって悲劇だったのだ。まさに、激情の人生。
誰にも本当の自分を知って貰えなかった彼女。しかし、彼女の歌声は、人々の心に残り続ける。人の心を打つ歌声。決して、キレイな歌声ではないが、歌に乗せられた彼女の叫びが聞こえるような気がしてならない。
お薦め度
採点★★★☆


グロリア

シャロン・ストーンがリメークしたというこの作品。
何と言っても、ジーナ・ローランズの格好良さが目立った作品であった。

ニューヨーク・サウスブロンクスで、あるプエルトリコ人一家が惨殺された。だが、殺される前に一家の息子一人だけが、隣りに住んでいたある女性に預けられたおかげで助かったのである。一家を殺した組織は、息子が生き残って、しかも大事な情報がかかれた書類を持っていることを知り、探し出そうとする。そんな中、息子を預けられた女性グロリアとその息子の逃避行が始まる。

ストーリーからすると、「レオン」を思い出してしまう。まあ、どっちらかと言うと、「レオン」の方が、この作品からヒントを得たのかもしれないが。
それにしても、ジーナ・ローランズの迫力・貫禄は見応えがある。そして、そんな中で見ることの出来る優しさが、また良いのだ。組織を相手に奮闘しつつ、一家から預けられた息子に対して見せる優しさ。口ではきつい事を言うのだが、その少年の事を心から思っているというのが、グロリアの行動の端々でわかるのだ。

グロリアと少年。
始めはあまりうまく意志の疎通が出来なかった二人が、段々とお互いを必要とし、信頼するようになる様が、うまく描かれている作品である。
お薦め度
採点★★★☆


パウダー

落雷で命を落とした女性から、奇跡的に生まれたパウダー。彼は、落雷が原因なのか、生まれた時から、体の色素がなく、体毛もない子であった。真っ白なパウダーは、人目につかないように、祖父母によって地下室で育てられた。だが、祖父が死んだのをきっかけに、彼は表に出なければいけなくなるのだった。身よりを失った彼は、施設に入れられるが、そこで彼を受け入れてくれる仲間はいなかった。ある物理の授業で、彼の隠された体質が明らかになってしまい、ますます周りの仲間は遠ざかる。好意を寄せてくれた女の子も、彼の見た目を嫌う父親の手によって、引き離されるのだった。

その特異な体質から、周りから避けられてしまう、一人の孤独な青年パウダーの物語だ。
その繊細な少年を演じているのは、「インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険」で一時、人気だったション・パトリック・フラナリーである。
経験上、誰も信用出来なくなっている彼だが、世の中には自分の事を理解し、心の支えとなってくれる人々もいることを段々と知り始めるパウダーを、好演している。

ファンタジーっぽい作りでもある映画である。
人間の汚れた部分を持たないパウダーが、爽やかな感動を与えてくれる。
お薦め度
採点★★★☆





さて、今月はというと、WOWOWの方は年末に恒例の100時間放送をやります。
その関係か、それまではこれという作品はありません。
まあ、注目作品としては、「リング」と「らせん」が一回限りということで放送されたということでしょうか。(まんまと見逃しましたが・・・・)
あとは、「目撃」「グレイス・オブ・マイ・ハート」といったところでしょうか。

それよりも、なによりも、やっぱり「アルマゲドン」が見たいですね。
一ヶ月以上、映画館に足を運んでいないのですが、そろそろ行こうかなっと。
他にも見たい映画もあるし。

では、このへんで。
By : MARI