夢inシアター
採れたて情報館/No.67

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MARIの9月に観た映画


こんにちは。
今月も、いろいろな種類の映画を見ました。
中には、「・・・」という映画もありましたが、満足度は高い一ヶ月となりました。

9月に見た映画は、
    【WOWOW】
  • スノー・ホワイト
  • 愛を奏でて
  • 彼女は最高
  • 私家版
  • ラストフライト アメリアの挑戦
  • すべてをあなたに
  • 僕のボーガス
  • フェイク
    【映画館】
  • リーサル・ウェポン4
  • シティ・オブ・エンジェル
  • フラッド
の11本です。

スノー・ホワイト

なんだか、シガニー・ウィヴァーの顔がすんごく怖かったという印象しか残らなかったような気がする。「白雪姫」をダーク化したものということなのだが、あまりに違うイメージなので、そのように説明されなければ気がつかないかもしれない。現に、見ている間に”これは「白雪姫」の話なんだ”などとは一度も感じなかったので。

まあ、興味本位で見る分にはいいかもしれないが、私には”ちょっと・・・”という映画であった。
お薦め度
採点★★☆


彼女は最高

プライベート・ライアンにも出演しているエドワード・バーンズが監督・製作・脚本・主演を兼ねている作品。

恋愛問題に悩む2人の兄弟の話である。兄はタクシー運転手で、ある日乗せた女性と意気投合し、衝動的に結婚してしまう。一方、弟はウォール街で成功しているビジネスマンで、結婚もしているが、他の女性と浮気をしている。その浮気相手というのは、兄が数年前に婚約していた女性なのだった。
そんなこんなで、ただでさえ衝突が多かった兄弟は、またも衝突するのであった。

う〜ん、・・・。
私には、この映画は思っていた程面白いものではなかった。
なにか、二人の男性陣があまりにも情けないのが、気になって、気になって。(^^;)
反対に女性陣はみんなしっかりと自分を持っていて、男性陣と女性陣のそのアンバランスさがこの映画の面白いところなのかもしれないとは思ったが、でも、思わず、”もっと、しっかりしろ〜”と言いたくなってしまった映画だった。
お薦め度
採点★★★


ラストフライト アメリアの挑戦

女性版リンドバーグと呼ばれたパイロット、アメリア・エアハート。未だに謎とされている彼女のラストフライトを取り上げた伝記ものである。

時代は第2次大戦前。その時代に女性が活躍するなんて珍しい事である。そんな時代の中、アメリアは次々と飛行記録を樹立していったらしい。(その部分は、映画の中では取り上げられていないので、詳しくはわからない。)
そんな訳で、アメリアは世間で注目を浴びる人物となっていた。彼女が飛行するとなるとマスコミが集まり、次はどんな飛行記録を作るのだろうと注目する。
果敢に難題な飛行に挑戦しようとするアメリアであったが、自分の能力を過信しすぎる面もあった。最新の通信機器を取り扱うことの出来ない彼女は、そんなものはいらないと飛び立つのである。

数々の困難にも正面からぶつかっていく、そんな精神的に強い女性アメリアをダイアン・キートンが熱演している。
作品自体はたいしたことはないが、この時代にこんな女性もいたんだなあっと思わせられた作品である。
お薦め度
採点★★★


僕のボーガス

ウーピー・ゴールドバーグとジェラール・ドパルデューが、あったかい映画を見せてくれた。

”ボーガス”は、子供にしか見ることの出来ない子供のための友達である。母親を亡くし、孤児となってしまった少年と、その少年を引き取ることになった女性(ウーピー)。
実は、ウーピー演じるその女性も孤児だったのである。その少年の心の内を誰よりも理解することの出来る彼女だが、実際どのように少年と接していけばいいのかわからないのである。そこで、子供にしか見えないはずのボーガスは、彼女の目の前にも姿を現すことになるのだった。

なんと言っても、ジェラール・ドパルデューのボーガスが良い感じなのだ。あのでっかい体からにじみ出る優しさが、この映画のあったかい雰囲気を作っているのだ。大好きな母親を亡くした少年を見守るやさしいまなざし。このボーガス役は、適役だと思う。

ウーピーは、「エディー 勝利の天使」や「チャンス!」など、彼女の魅力たっぷりの映画とはちょっと雰囲気の違う感じであった。また、それも良かったのだが。
ジェラール・ドパルデューとのダンスのシーンは、素敵なシーンだった。

少年役の子は、ボーガスでなくても”よしよし”としたくなるような、たれ目の可愛い子であった。

心が温まる映画を探している方は、是非この映画を。お薦めの1本である。
お薦め度
採点★★★☆


愛を奏でて

ホリー・ハンターとジーナ・ローランズが共演しているドラマである。
家族の絆、夫婦の絆、介護問題などが織り交ぜられたストーリーとなっている。

都会から離れたある島に暮らす3世代の女性たちとその夫たち。
毎日同じように繰り返される暮らしの中にも、いろいろと問題は出てくるものだ。
夫の浮気に対してあまりにも懐疑的になるために、夫婦間がギクシャクとしてしまったり、自分は自分で、格好良いカメラマンの登場にワクワクしてしまったり。
そんな心不安定なジョージーをホリー・ハンターが演じている。そして、そういう娘を暖かい目で見つめ、受け入れる母親をジーナ・ローランズが演じている。

このタイトルの”愛”という言葉には、さまざまな形の愛が込められているようだ。
相手の気持ちを考え、そして思いやること、それがこの”愛”という言葉として表現されているように思う。
お薦め度
採点★★★☆


私家版

これは面白かった。
ある意味では怖い話である。自分の知らないところで、自分を陥れるための罠が仕掛けられているとしたら・・・。これは、そんな話である。

素晴らしい作品を発表したばかりのある作家を、私的な恨みからその成功を奪い取ってやろうと地道な作戦を開始する編集者ニコラ。
表面上はいつもと変わらない生活を送り、その作家とも変わらない交流を持つのだが、その裏では綿密な計画が着々と進むのである。
感情を爆発させる復讐の仕方ではなく、逆にすべての感情を押し殺し、淡々と事を進めるその姿には怖さを感じずにはいられない。

復讐ということだけに焦点をあて、脇道にそれることなくストーリーが展開されていくところは、見応えがある。
追いつめる側と追いつめられる側をうまく描いている映画である。
お薦め度
採点★★★★


すべてをあなたに

爽やかな青春映画である。出演者も若手ばかりを集めているし、ストーリーもそのままの姿を描いているし、へんに飾ったりしていない好感の持てる映画となっている。

趣味で結成されたバンド”ザ・ワンダーズ”。しかし、彼らが作った曲は、趣味の範囲を超えてしまったのである。あっと言う間に、世間で注目される曲となり、彼らもプロ・デビューするようになるのだった。初めは自分たちの曲がラジオで流れるだけでも大興奮していたメンバーたちだったのだが、仕事をこなしていくうちにそれぞれの欲が出てくる。そして、だんだんとメンバー同士の信頼が薄れていってしまうのだった。

映画の中で使われている曲がすべてこの映画のために作られたというのだから、凝っているではないか。しかも、そのうち何曲かは、トム・ハンクス自身が作詞・作曲をしているとのことだから、トム・ハンクスのこの映画にかけた意気込みが伝わってくる。
そして、それらの曲がなんとも親しみやすいものになっているのだから、これは映画を見ながら、音楽も楽しめてしまうという一石二鳥の映画となっている。

それにしても、ドラマー役のトム・エヴェレット・スコットはトム・ハンクスによく似ている。本当に楽しそうにドラムを叩いている姿が印象的である。
お薦め度
採点★★★☆


フェイク

話に聞いていた通り、素晴らしい映画であった。
しっかりしたストーリー、そして素晴らしい演技を見せてくれた面々。とても重みのある映画となっている。

アル・バチーノに負けない演技をしているジョニー・デッップは凄い。本当にこの人は芸達者だ。この二人の熱演、名演が、そしてその周りを固めた脇役陣の熱演が、この映画の質を高めている。

ドニーとレフティの男と男の絆が、見応えのある人間ドラマとなっている。
この映画は、見て損はしないはず。
お薦め度
採点★★★★☆





10月のWOWOW放送は、先月までに比べてちょっと小粒な感じがします。
興味がある作品としては、「アメリカン・バッファロー」「スウィンガーズ」「ホワイトハウスの陰謀」「SPACE JAM」「八日目」などがあるくらいでしょうか。

では、このへんで。
By : MARI