夢inシアター
採れたて情報館/No.63

-

MARIの8月に観た映画


今日は。
7月の充電は大成功!!ということで、8月は夏休みも数日会ったこともあり、一気にどっどっと映画を見ました。
全体的には、まずまずと言ったところでしょうか。気に入った作品も数作品あったりして。
では、いつものようにちょこちょこと感想を書きます。

8月に見た映画は、
    【WOWOW】
  • HOOP DREAMS
  • 帰郷 リリーのクリスマス
  • インディペンデンス・デイ
  • ティンカップ
  • GO NOW
  • 地球最後の日
  • 天使の贈り物
  • サブリナ
  • 逢いたくて
  • 8月のメモワール
  • シャロウ・グレイブ
  • スクリーム
  • アメリカン・ポップ
  • 身代金[ディレクターズ・カット版]
  • ファースト・キッド
  • ボクのパパは大統領
  • クリスマスに願いを
    【映画館】
  • L.A.コンフィデンシャル
  • スクリーム2
の19本です。

HOOP DREAMS

これは、ドキュメンタリー映画である。タイトルからも想像がつくかと思うが、NBAに入ることを夢見る二人の少年を、4年間もの歳月をかけて追い続けた作品で、172分というなかなかの力作となっている。

二人の少年アーサーとウィリアムは、同年で同じバスケの名門学校にスカウトされ入学する。ウィリアムは入学当初から監督に認められ、即レギュラーになるが、体の小さいアーサーはレギュラーになれず、そのうちに授業料が払えずに1年の途中で追い出されてしまう。名門校で1年生からレギュラーになり、試合で活躍し、騒がれるウィリアムと公立の学校に編入しなおし、そこでバスケを地道に続けるアーサー。スタート地点は同じだったのに、まったく違った道を歩むことになる二人の姿を、カメラはじっくりと追い続けている。

ドキュメンタリーだから、なんでもかんでも上手くいくことばかりではない。大事な試合でミスをしてしまい、それが負けにつながるところも出てくるし、黒人低所得者の生活の苦しさ、家族崩壊の危機なども、ありのまま見せられる。そういう意味では、見ているのがつらくなることもある。映画だと、最後は上手くいって終わりとなるのに、現実はそうはいかないということも、まざまざとみせられたりする。しかしこの映画では、なんといっても二人の少年の夢を追うその純粋な姿をじっくりと見せてくれるのだ。どんな状況になっても、決して諦めないその姿は、素直に感動出来る。NBAに入ることが全てだった少年が、NBAに入ること以外にも生きていく上で大切なことはあるんだと思うようになるその4年間の成長記録は、見ている私をまっさらな気持ちにさせてくれた。
お薦め度
採点★★★★☆


インディペンデンス・デイ

ようやく、本当にようやくこの映画を見た。
映画館で見たかったのに見逃し、ビデオになってからもなかなか見る機会がなかったのだ。

なんだかんだ言って、結構面白いじゃない というのが感想である。いかにもアメリカ・ハリウッド!!という感じの映画だが、それはそれでいいし、ここまでやってくれれば、楽しめる映画として十分満足するのだ。

ビル・プルマンが大統領役と聞いた時は、”えっ・・・”っと思ったりしたものだが、実際映画を見てみると、そんなに違和感はなかったし、なかなか格好良い大統領(ちょっと出来すぎだけど)だった。最後の演説では、それなりに迫力もあったし。ということで、ビル・プルマンの大統領には◎をあげようと思う。(^^)
それにしても、大統領が自ら戦闘機に乗り込んでしまうのは、やっぱりアメリカだ、というよりハリウッド映画だなあっと思う。

そして、この映画で一躍有名人(と言っても、この前から有名人だったのだけど)になったウィル・スミス。おいしい役である。
格好良いし、ユーモアセンスもあるという、彼本来の魅力がそのまま出せるような役だったのでは、と思う。

ストーリーの中には、ちょいと突っ込みを入れたくなるような個所もあることにはあるのだが、それはこういう映画には付き物だと思うので・・・。
まあ、それを差し引いても、十分楽しめる映画であることには間違いないだろう。

それにしても、こういう映画をビデオで見ると毎回のように、”あ〜、映画館で見たかったなあ”って後悔するのだが、何故かいつも見逃してしまうのだ。
お薦め度
採点★★★☆


GO NOW

「トレインスポッティング」や「フル・モンティ」に出ていたロバート・カーライル主演のヒューマン・ドラマである。

”R・カーライル演じるニックは、クラブでカレンと知り合い同棲し始める。仲良く暮らしていた二人だが、徐々にニックの体に異変が起き始めるのだった。手がしびれ始め、体が思うように動かなくなったニックは病院に行く。診断の結果は、多発生硬化症だった・・・。”というような話の映画である。

「フル・モンティ」は見ていないのでわからないが、R・カーライルが「トレインスポッティング」の時とはガラッと変わった、とても繊細な演技をしている。病気で思うように体を動かすことの出来ない彼をどうにか助けようと、何かと手を貸そうとするカレンと、自分が病気でしかも体が不自由になったことをなかなか認められず、そして、そんな状態では彼女を幸せに出来ないと悩むニック。そんな二人の心の葛藤が、繊細に表現されているという印象が残っている。
お薦め度
採点★★★


天使の贈り物

日本では意外にヒットしなかったこの映画。
ホイットニー・ヒューストンとデンゼル・ワシントン主演という、組み合わせ的はなかなか豪華な組み合わせだと思うし、ホイットニーの歌声も十分聴けるという、ホイットニー・ファンにしてみれば、一石二鳥のような映画なのだが。

私の中では、この映画はかなりポイントが高い映画となった。基本的に好きな路線の映画だったし、「ため息つかせて」ではいまいちぱっとしなかったホイットニーも、この映画ではなかなか好演しており、またアルバムやコンサートではなかなか聴くことが出来ない彼女のゴスペルなんかもばっちり聴けるというのが、かなりポイントアップにつながった。
また、デンゼル・ワシントンが、今まで見た彼の映画の雰囲気とはまた違っており、笑顔の多い、ちょっとコミカルな姿を見せてくれたのが、良かった。映画を見ていて、ふと”今まで、あまりデンゼル・ワシントンの笑顔って見たことなかったなあ”と思ったことからも、この映画の中で彼の笑顔がかなり多いことがわかるのではないかと思う。

ハッピー映画が好きな方には、オススメ。
お薦め度
採点★★★★


逢いたくて

この作品は、日本では未公開だったらしい。何故?という気もするが。
だって、ミシェル・ファイファー&クレア・デーンズと聞いただけで、ちょっと興味が湧くというもんだ。しかも、なかなか感動させてくれると言えば、なおさら興味が湧く。といっても、ミシェル・ファイファーは、ヨットの事故で若くして死んでしまった妻役で、映画ではゴースト的に登場するだけなのだが。特別出演みたいな感じである。だが、なかなか魅力的だった。

”死んだ妻のことが忘れられず、仕事もしないで、夢の中での妻との会話だけを楽しみに毎日を過ごしている夫。そして、そんな父親を見ながら不安定な生活を送る娘。そして、その友人・親戚たち。
彼らは、何年もの間、その父親の行動を何も言わずに許していた。が、ある時、ついに彼らの思いがあふれ出てしまったのである。どう見ても、父親の行動は普通じゃないっと。娘を引き取るという叔母。いったい、この家族の運命は?”というような話なのだが、全体的にこじんまりとまとまっていて、あまり無駄なシーンもなく、良い感じの映画になっている。ミシェル・ファイファーとクレア・デーンズの爽やかさが、この映画の雰囲気をより良くしているようにも思えた。

”愛するがゆえにその死を受け入れようとする娘”と”愛するがゆえにその死を現実のものとしたくない父親”。この二人の心の葛藤が手にとるようにわかる映画であった。
お薦め度
採点★★★★


シャロウ・グレイブ

この映画は、何やらイギリスでは記録的な大ヒットとなったらしい。今大人気のユアン・マクレガーも出演している。

”新しく募集したルームメイトが大金を残したまま、死んでいった。その大金に目がくらんだ他の3人は、その死体を森に埋め、大金を山分けすることにする。しかし、その時からすべてが狂い始めるのだった。”というようなサスペンスorスリラーといったような映画である。

人間の欲を皮肉ったようにも受け取れる。友情をとるか、金をとるか。そして、犯した罪が公になった時、どうやってその罪を逃れるか?誰を犠牲にするか?この映画では、そんな人間の行動を見ることが出来る。

まあ、それにしても、あまり私好みの映画ではなかった。
いまいち、この映画のノリについていけなかったような・・・。
お薦め度
採点★★★


アメリカン・ポップ

あるアメリカ移民の男の血族を時代ごとに追ったアニメ作品。その時代の社会情勢やヒットした音楽などを交えながらの作品である。普段、アニメなどを見ることはほとんどないのだが、アメリカのポップ・ミュージックの歴史がわかるということもあり見た。なかなか面白かった。登場人物も、実在の人が出てきたりと、歴史的なアニメとして見ることが出来る。

説明によると、実写で撮影したフィルムからセル画に描き起こす「ロートスコーピング」方式を使っているので、動きがリアルなのだとか。私には、何のことやらさっぱりわかないが、でも、確かに動きはリアルだった。
お薦め度
採点★★★☆


ティンカップ

公開する時には、日本に来てゴルフ大会にも参加していたケビン・コスナー。その割には、あまりヒットしなかったようにも感じたのだが、う〜んやっぱりあまり・・・という感じであった。

だらしなく、自分勝手で、あまり人の気持ちを考えることのないゴルファーをケビン・コスナーが演じるというのは、私には面白かったりした。というのも、ケビン・コスナーと言うと、いつも格好良い役を演じるという印象があるので。

自分勝手なロイが、精神科医モリーと出会うことによって、自分の今の生活を変えようとする。それが全米オープンへの挑戦という形となるのであるが、まあ目標は高くとは言え、ちょっと飛躍しすぎだなあ、なんて思ったり。(^^;)

それにしても、一番納得がいかなかったのは、ちょっとラストに触れてしまうが、結局この大会においても彼のプレー・スタイル(彼の性格)が変わらなかったこと。キャディーの言うことを聞くと約束していたはずなのに、自分のやりたいようにやり通してしまったのだ。これでは、彼が変わったとは言えない。自分を変える、そして変わった自分をモリーに見せたいというのが、大会へ参加する時の目標ではなかったのだろうか?それを考えると、ちょっと不満が残る終わり方なんだなあ。あのプレー・スタイル、あの性格がロイなんだということを再確認したということなのかもしれないが、なんとなくストーリーがバラバラになっているような気がした映画であった。
お薦め度
採点★★★


帰郷 リリーのクリスマス

白人家庭のメイドをしていたリリーは、ある勘違いからその仕事を辞職して生まれ故郷に戻ることにした。仲の良かったその家庭の男の子ともお別れである。しかし、リリーを信頼し、慕っていた男の子は、リリーと離ればなれになるのが嫌でついていってしまう。もちろん、両親はそんなことは知らない。誘拐されたと思い、警察へ。リリーはたちまち誘拐犯となってしまうのである。

白人と黒人の問題から、親子の問題、兄弟の問題まで、幅広く扱ったヒューマン・ドラマとなっている。
リリーにくっついて、リリーの故郷まで行ってしまった少年も、そこで、いろいろな人生経験をする。両親共に働いており、相手にしてもらえない寂しさを抱えていた少年は、リリーの故郷にいた同じ年くらいの少女に「親が生きているだけで幸せだよ」と言われ、答えにつまってしまったりする。そういう経験が、少年を成長させたのである。

少年の寂しさ、リリーの悩み、そしてその少女の孤独感、それらが優しい視線から描かれている。包み込むような暖かさが感じられる映画であった。
お薦め度
採点★★★☆


ファースト・キッド ボクのパパは大統領

「ジングル・オール・ザ・ウェイ」でシュワちゃんの競争相手として笑わせくれたシンバッド。彼が主演のハートフル・コメディである。

タイトル通り、大統領の息子の話である。といっても、シンバッドが息子ではない。大統領の息子の警護担当官である。大統領を父親に持ったルークは、相手にして貰えない寂しさと、やりたくないことまでやらされることに対する嫌気から、自分の警護担当者を困らせることでストレス発散していた。あることからそんなルークの警護担当に任命されたシムス(シンバッド)は、彼独特のユーモアさで、ルークのひねくれた心を元通りにしていくのだ。

何と言っても、シンバッドの独壇場である。彼が作った彼の為の映画という感じだろうか。といっても、コメディー、コメディーしているわけではない。ファースト・キッドにも普通の生活(例えば学校で行われるダンス・パーティに参加したりとか)をどうにか経験させてあげようと、知恵を絞るといったコメディなのだ。

「ジングル・オール・ザ・ウェイ」では、機関銃のように喋りまくるのがちょっとうるさい感じもしたのだが、今回はすべてが程々に押さえられていたせいか、とても気持ちよく映画を見ることが出来た。
お薦め度
採点★★★


地球最後の日

この前見た「ディープ・インパクト」がこの映画からヒントを得たと聞いていたが、なるほど、確かに同じような話だ。’51の作品と知って、驚いた。確かに、CGが凄い今見ると、そういう面では見劣りがしてしまうのはしょうがないところなのかも知れないが、この時代にこの映画が作られたというのは、きっと凄いことなんだろう、と思う。しかも、ストーリー的には今見ても違和感がないのだから、それまた凄い。

「ディープ・インパクト」と比べながら見てしまったが、こちらの作品も十分楽しめた。どうせなら、見る順番を逆にすれば良かったなあと思ったりもした。
お薦め度
採点★★★☆


サブリナ

「麗しのサブリナ」のリメイク版という事なのだが、実はこの「麗しのサブリナ」は見たことがないのである。だから、リメイクという感じはしなかったし、元の映画に比べて、今回の映画の出来とかそういうものは、何も感じなかった。ただただ、この映画を楽しんだという感じである。

なかなか見ることの出来ないハリソン・フォードのアクション無しの映画であったわけだが、ちょっとぎこちなく見えるところが面白かったりもした。

「恋愛小説家」で絶賛されたグレッグ・キニアもハリソン・フォードの弟役で出ていたが、今回の役はあまりぱっとしなかったように感じた。

この映画で一番魅力的だったのは、やはりこの兄弟を魅了してしまうサブリナの役を演じたジュリア・オーモンドだろう。純粋なサブリナを時には可愛く、時には美しく、時には傷つきと、見せてくれた。

今度は、O・ヘップバーンの方も見てみようと思う。
お薦め度
採点★★★☆


身代金[ディレクターズ・カット版]

公開された時に、映画館で見た映画であったが、今回は追加シーンがあるディレクターズ・カット版で、しかも犯罪者たちの動機づけや家族の苦悩がより明快になっているとのことだったので、再度見たのだが・・・。

”う〜ん、どこが?”という気がして、あまり面白くなかった。
まあ、前に見た時の細かいシーンのことなど覚えていなかったのもあって、どこが今回追加になったシーンだかわからなかったということもあるのだが、それにしても、あまり変わった気はしなかった。
なにか、損をした気分にまでなってしまった。(^^;)

公開後にシーンを追加するのならば、もっと説得力のあるものにして欲しかったなあというのが、正直な感想である。曖昧なシーンの追加であるならば、必要なしといった感じもする。

ちょっと期待はずれだった。
お薦め度
採点★★★


クリスマスに願いを

オリヴィア・ニュートン=ジョン主演のファンタジー・コメディである。

母親のいない家庭にクリスマスの間だけという条件の下、デパートのマネキン人形が母親の代わりとなるというストーリーである。
もとはマネキンだったゆえに、時には突飛な行動をしてしまうマネキン母親と、母親を心の底から欲しがっていた少女の間には、時には衝突もあるものの、段々と本当の親子のような絆が生まれてくるのである。

ディズニー映画ということで、”らしく”涙あり、笑いありのファミリーものとなっている。
お薦め度
採点★★★





「8月のメモワール」「スクリーム」は、以前見た時に感想をアップしたので、ここでは省略します。

さて、9月はWOWOWではフランク・シナトラ特集やスタンリー・ドーネン特集があります。その他には、「彼女は最高」「愛を奏でて」「デビル」「エビータ」「バッド・デイズ」「17 セブンティーン」「101」「ジャック」「バスキア」「さまよう魂たち」「すべてをあなたに」「フェイク」など結構豪華な映画が放送されます。また、衛星第2でも、「グッバイガール」「キング・オブ・コメディ」「マグノリアの花たち」「ローズ」「私家版」「普通の人々」などが放送され、今月は録画が忙しい月になりそうです。(^^)

では、このへんで。
By : MARI