夢inシアター
採れたて情報館/No.48

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MARIの5月に観た映画


こんにちは。
例によって、5月に見た映画の感想を一挙に書きたいと思います。

5月に見た映画は、
  • フラットライナーズ(WOWOW)
  • ファイナルカット(WOWOW)
  • 痩せゆく男(WOWOW)
  • 乱気流−タービュランス−(WOWOW)
  • 赤ちゃんのおでかけ(WOWOW)
  • 恋愛小説家(映画館)
  • ロング・キス・グッドナイト(WOWOW)
  • スフィア(映画館)
  • ザ・コーチ 勝利のダンク(WOWOW)
  • セット・イット・オフ(WOWOW)
  • 代理人(WOWOW)
  • 魅せられて(WOWOW)
  • ダーク・ストリート 仮面の下の憎しみ(WOWOW)
  • 絶対×絶命(映画館)
  • ゲット・ショーティ(WOWOW)
の15本です。

フラットライナーズ

キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケビン・ベーコン、ウィリアム・ボールドウィンという当時の若手スター4人を起用しての作品である。

キーワードは、「死んだ後の世界って、どうなっているんだろう?」だ。これをテーマに、話は進んでいく。4人とも医大の学生で、自らの身体を実験台とし死後の世界を体験するのである。テーマ的には面白いとは思うのだが、今一つ説得力がない。というか、終わった後に結局何だったんだろう?と。それに、せっかく名前のある4人を起用しているのに、4人が演じた人物像がいまひとつ明確でなかったせいで、なにか物足りない結果となってしまっている。

全体的に消化不良の感じがする映画であった。
お薦め度 △


痩せゆく男

食べても、食べても痩せていく。そんな事を聞いたら、今ダイエットをしている人達は”うらやましい”と思うに違いない。(^^;)
しかし、本人にとっては不気味である。

この映画の主人公ビリーが、そんな怖い目にあった。元々、この事件の発端はビリーがジプシーの老女をひき殺してしまったことにある。それを成功した弁護士であるビリーは、警察署長たちと組み、事件をもみ消してしまうのだ。だから、自分がまいた種なのである。人間悪い事をすれば、そのしっぺ返しは必ずくるというもんだ。

じりっじりっと忍び寄る死の恐怖、S・キングらしいストーリーである。(そんなに読んでいない私が”らしい”などと言うのもなんだが・・・。)

それにしても、ビリーの痩せ方はすごかった・・・。

最後の最後まで、ほっとさせない映画である。(別に、はらはらどきどきの映画ではないが。)
お薦め度 ◎


赤ちゃんのおでかけ

「ホーム・アローン」のJ・ヒューズが、今度は赤ちゃんを主人公にした。生後11ヶ月の赤ちゃんビングVS誘拐犯3人組。まあ、ほとんど「ホーム・アローン」と同じノリの映画である。ビングのやることはなんでもかんでも上手くいき、反対に誘拐犯3人組はドジで、やることなすことすべてが裏目に出てしまうという、そんな展開である。

まあ、要は「ホーム・アローン」の赤ちゃん版といったところなのだが、でもニコニコ顔でハイハイしながら街を行くビングの姿は、なんともかわいいのである。バスに乗り、動物園に行きとビングにとっては大冒険なのだ。

ストーリーは毎回同じような映画ばかりだが、J・ヒューズ製作の映画は子供のかわいい部分をふんだん見せてくれるので、好きだ。
お薦め度 ○


ロング・キス・グッドナイト

いやはや、ジーナ・デイビスがかっこいい。ただそれだけの映画だったような気もするが、でもそれでもOKだ。十分に存在感があったし、十分にかっこよさを見せてくれた。長身のジーナ・デイビスがアクションをやると度迫力ものである。男顔負けのアクションシーンが連発なのである。

また、脇役に徹していたサミュエル・L・ジャクソンもなかなかおいしい場面もあったりして、ジーナ・デイビスを援護していた。

元々、ジーナ・デイビスという女優さんはあまり好きではなかったので、この映画も見るのにはあまり気が進まなかったのだが、それを吹き飛ばしてくれたジーナ・デイビスの迫力に拍手!

この映画を見る時は、ストーリーなんて気にしないで、ただただジーナ・デイビスに注目した方がいいだろう。その方が楽しめること間違いなし!!
お薦め度 ◎


ザ・コーチ 勝利のダンク

バスケット・ボールのルールすら知らないくせに、時給がいいからという理由でコーチになってしまったフィリス。しかし、そのチームはとんでもなく弱いチームであった。みんな自分のやりたい放題で、チームプレイに徹していないチームの様子を見て、そして勝つということをすっかり諦めてしまっている生徒たちを見て、フィリスは段々とコーチ業に真剣になるのだった。

定番の感動スポーツ・ドラマである。でも、お決まりのストーリーとはわかっていながらも、この手の映画は大好きなのだ。さわやかである。そして、絶対に人間VS人間の心の戦いがある。それがまた感動を呼ぶのだが。

この映画のテーマは”信頼”である。コーチを信じ、生徒を信じ、チームメイトを信じる。そんな中で、生徒はもちろん、コーチも人間として成長していくのである。その過程を見るのが、この手の映画を見る中で楽しみな部分なのである。
お薦め度 ◎


代理人

日本では未公開の映画である。でも、イイ映画だった。

ゴミ箱に捨てられた黒人の赤ちゃん・イザヤをめぐるドラマである。イザヤの産みの母親カイラは、麻薬中毒者である。ある晩、イザヤをゴミ捨て場に置き、クスリを求めてどこかに行ってしまう。翌朝彼女が目を覚ました時には、すでにイザヤはゴミ収集者の人に発見され病院へ。すぐにカイラも逮捕され、カイラはイザヤは死んだものと思っていた。そのころ、病院でイザヤを見かけたマーガレットは、イザヤを養子に迎える。白人家庭で黒人の子供が一人という状況をなんの違和感もなく家族は受け入れ、イザヤは幸せに育っていった。そこに、出所しイザヤの消息を突き止めたカイラが現れる。果たして親権はどちらの手に・・・。

ジェシカ・ラングの熱演が光る。そして「エグゼクティブ・デシジョン」のハリィ・ペリーもカイラ役で熱演している。お互いが自分がイザヤの母親だと主張し、真っ向から対決するシーンはなかなかである。要は、産みの親と育ての親といった立場の二人なのだが、両者ともイザヤに対して深い愛情をもっているために、見ている方としてはどっちに転んでもつらいなあという感じなのだが、ラストで”やってくれた”のである。
お薦め度 ◎


ダーク・ストリート 仮面の下の憎しみ

ベトナム戦争で国のために頑張ったのに、帰還してみたら自分を雇ってくれるところはないし、戦争で頑張ったことなんて誰にもなんとも思われない。”自分はあんなに国のために頑張ったのに、何故それを認めてくれる人がいないんだ?”というやるせない気持ちに負けてしまった一人の黒人青年の話である。

戦争で活躍したのだから、帰った時に”よくやった”と言われ、生活も苦労しなくて済むだろうなどとそこまで思っていたかは知らないが、でもそれに近い事を考えていた青年にとって、仕事がなくお金に困る生活が待ち受けているとは想像もつかなかったに違いない。しかし、現実問題、養わなくてはいけない家族がいる。お金が欲しい。そんな事から、現金輸送車を襲ってしまう。

ラストの「俺は、国のために一生懸命戦ったんだぞ〜。」という青年の言葉が、悲しい響きとなる、そんな感じの映画であった。
お薦め度 △


ゲット・ショーティ

えっ、???。
申し訳ないが、私には理解不可能な映画だった。一体、何が面白いのだろう?わからん。
見るのを結構楽しみにしていた作品だったのに、こんな結末になろうとは・・・。

これって、アメリカではかなりヒットした映画だったように記憶しているのだけど、やっぱり感覚が違うのかなあ?と思ってしまうのだが、もしかしてそんな風に感じているのは私だけなのだろうか?

ジョン・トラボルタ、ジーン・ハックマン、レネ・ルッソ、ダニー・デビートという顔ぶれが出演しているのに、映画が???とは何か損をした気分だ。
お薦め度 △


ファイナルカット

これも日本では未公開の映画らしい。

連続爆弾魔による相次ぐ爆発で、爆弾処理班のスタッフが犠牲となる。どうにか爆発を防ごうとするものの、お手上げ状態になってしまう。そこで、元爆弾処理班のジョン・ピアースが呼ばれる。過去のある事件により引退していたのだが、爆弾の処理に関してはピカ一の腕を持つ男である。が、あまりに今回の爆弾に詳しいので逆に犯人ではないかと疑われてしまい、同時に犯人の罠にもかかってしまう。そうこうしているうちに、犯人はとんでもない爆弾を作りあげるのだが・・・。

こんなストーリーである。99分という短い時間の中で、ハラハラ・ドキドキの展開を見せてくれる。これと言った特徴はないものの、すっきりまとまっていて楽しめる映画だった。
仕掛けられた爆弾VS爆弾処理班の緊張の戦いが、なんともスリリングであった。

また、主人公のジョン・ピアースがこれまた渋〜く、格好良かった。(誰だろう、この俳優)欲を言えば、ラストがちょっとあっけなかったかなという気がするが、でも十分楽しめる映画である。
お薦め度 ◎


乱気流−タービュランス−

レイ・リオッタのサイコ演技の怖いことと言ったら・・・。一見やさしそうに見えるけど、実は狂った奴という役柄がなぜか似合うところがまた怖い。(^^;)

飛行機の中での映画というのは、最近では「エグゼクティブ・デシジョン」などがあるが、同じ飛行機ものでも私はこっちの方が面白かった。ただ、やはり狭い空間でのこういう映画って、ビデオで見るとちょっと飽きが入ってくるのは確かかもしれない。よっぽどストーリー展開が面白くないと、ビデオでは面白さ半減といったところだろうか。

しかしこの映画では、先ほども書いたがレイ・リオッタのサイコ演技とローレンス・ホリーの身体をはった演技があるために、最後まで楽しく見ることが出来た。

何にしても、この異常な犯人に真っ向から立ち向かったテリー(R・ホリー)に拍手喝采!!
それにしても、このR・ホリーが「ビューティフル・ガールズ」に出ていたとは・・・。
全然覚えていない。
お薦め度 ◎


セット・イット・オフ

サントラを見た時から気になっていた映画である。かなりサントラが売れていたから。
で、映画の方と言えば、なんとも悲しい映画である。

クレオ、ストーニー、フランキー、T.Tの4人の黒人女性の話である。
クレオは、清掃屋での仕事にも、お金がない今の生活にもうんざりしていた。
ストーニーは、彼女の最愛の弟を警察に射殺され失った。
フランキーは、銀行の窓口で働いていたが、ある時襲ってきた銀行強盗が顔見知りだったために、共犯扱いをされ首にされた。
T.Tは、幼い子供を抱えながら清掃の仕事をしていたものの、ある時不注意で子供に重傷を負わせてしまう。そのため、福祉局にちゃんとした生活費が出来るまでと、子供を取り上げられてしまう。

そんな事が背景となり、それぞれがやるせない現実から脱しようと銀行強盗にはしる。
最初の銀行強盗が上手く行くと、後はもうクスリと同じでやめるにやめられなくなってしまう。
やる前は、銀行強盗で奪ったお金で人生をやり直そうと言っていた彼女たちだが(その考え方もすごいものがあるが・・・)、いったん大金を手にしてしまったら最後、もっともっと欲しくなってしまったのである。
しかし、世の中そんなに甘くはなかった。結局は、悲劇的な結末に墜ちていく彼女たち。

銀行強盗をやって、お金を稼ごうなどと安易な考え方をしていた彼女たちは、確かに間違っている。だが、そこまで彼女たちを追いやってしまった現実というものを考えると、一方的に責めることも出来ないのである。だから、この映画を見た後は、なんとも悲しく心が締め付けられるような感じになる。でも、ついつい見てしまう。なぜだろう・・・?。
お薦め度 ◎


魅せられて

リブ・タイラーがなんとも不思議な魅力を見せてくれる。比較的静かな展開の中で、リブ・タイラーも静かな演技を見せているのだが、そんな彼女についつい”魅せられて”しまうのである。

母親の死後、実の父親を探すためにルーシー(リブ・タイラー)は、母親の友人宅を訪ねていく。彼女はそこで実の父親を探す一方で、ファーストキスの相手との再会も楽しみにしていた。
要は、ひと夏の間に少女から大人の女性に成長する様を、ゆったりと美しく描いた作品である。

舞台となるイタリアのトスカーナの景色も美しく、ストーリーの流れともよくマッチしており、いつも見ているようなハリウッド映画とは違った映画として楽しめるような気がする。
まあ、個人的趣味から言うと、”ちと合わなかったなあ”といったところである。
お薦め度 ○





6月のWOWOWは、「マルタイの女」「レリック」「スクリーム」「バードケージ」「フェノミナン」とヒット作品が放送されます。その他には、「アメリカン・ポップ」や「サバイビング・ピカソ」や「ロスト・ハイウェイ」「ザ・ターゲット」「エスケープ・フロム・L.A」などもあります。
また、毎月おなじみの特集はメグ・ライアンとニコラス・ケイジです。

公開映画の方では、「ラストサマー」「ブルース・ブラザース2000」「ジャッカル」などを見ようかなあと思っています。

では、また。
By : MARI