夢inシアター
採れたて情報館/No.46

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MARIの4月に観た映画


こんにちは。
4月に見た映画の感想を書きたいと思います。4月もかなり映画を見る事が出来ました。
今年に入ってから何本見たのかなと数えてみたら、52本でした。去年の今頃は20本だったのに・・・。いやいや、今年はしょっぱなからかなりとばしているなあ、と自分でもちょっと驚いています。(ただ単に、ヒマなだけだったりして・・・。)

4月に見た映画は、
  • グッド・ウィル・ハンティング(映画館)
  • 素顔のままで(WOWOW)
  • いつか晴れた日に(WOWOW)
  • トレインスポッティング(WOWOW)
  • NY検事局(レンタルビデオ)
  • 真実の瞬間(WOWOW)
  • 彼と彼女の第2章(WOWOW)
  • 世界中がアイ・ラブ・ユー(レンタルビデオ)
  • カジノ(WOWOW)
  • チャンス!(レンタルビデオ)
  • シャイニング(WOWOW)
  • 心の指紋(レンタルビデオ)
  • 父の祈りを(WOWOW)
  • フィフス・エレメント(レンタルビデオ)
の14本です。

いつか晴れた日に

”Sense And Sensibility”というタイトルに対して、邦題は”いつか晴れた日に”という、原題からはちょっと違った邦題になってしまったのだが、映画を見て「このタイトルもありかなあ。」と思った。

エマ・トンプソンが脚本を担当したこの作品、エマ・トンプソンをはじめとして、”タイタニック”ですっかり人気者になったケイト・ウィンスレット、ヒュー・グラント、アラン・リックマンとなかなか見応えのある出演者が揃っている。

エマ・トンプソンの映画って久しぶりに見たが、相変わらず落ち着いた感じで安心して見ていられる。ケイト・ウィンスレットも、今でこそ”タイタニック”で人気者になっているが、この映画でもなかなかの好演ぶりであった。まあ、この演技でアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたのだから、見て良いと思うのも当然かもしれない。この二人が性格の全く違う姉妹を演じているのだから、それだけでも見応えがあるというもんだ。

この姉妹のそれぞれの恋いの行方を描いた作品なのだが、全体的にからっとしていて、洒落っ気もあったりして、なかなか面白い作品であった。エマ・トンプソンの脚色の上手さが光る作品でもある。
お薦め度 ◎

NY検事局

なかなか見応えのある作品だった。新米検事補ショーン・ケイシーをアンディ・ガルシアが熱演している。

麻薬王ジョーダンを追いかけていたケイシーの父リアムが、逮捕寸前でジョーダンの銃弾に倒れてしまう。幸い、命はとりとめたのだが、この事件で警察官が3人も殉死してしまう。検事局では、マスコミ狙いも込めてこの事件をリアムの息子であるケイシーに担当させる。簡単に勝利出来る事件にも見えたこの1件、裏には警察の汚職がからんでいたのである。果たして汚職に父は絡んでいるのだろうか・・・。

正義or家族への愛という2つの間で、もがき苦しむケイシー。もともとケイシーは真実を求め、正義を貫く検事補であった。それが自分の父親のために嘘をつかなければいけないかもしれないという状況に陥った時に、彼は悩み苦しむのであった。

ストーリーもなかなかしっかりしたものだったし、アンディ・ガルシアがはまり役だったという事もあって、どっしりとしたヒューマン・ドラマになっている。
お薦め度 ◎

彼と彼女の第2章

”なんだかなあ”というのが正直な感想である。ビリー・クリスタルらしく、小気味のいい展開で良いのだが、見てどうのこうのという映画ではなかったような・・・。

めでたくゴールインした二人のその後の話なのだが、”なんだかなあ”なのである。
”現実そんなにうまく行くのかね?”と思ってしまったりもする。まあ、映画なのだからそんなことを考えなくていいのだが、でもあんまりにも二人が次々と問題をクリアしていくのを見ていると、”おいおい”と言いたくもなるのだ。

ラブ・コメディーって結構好きなのだが、この作品はいまいち入り込めなかった。
お薦め度 △

カジノ

シャロン・ストーンがこの作品でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたという事で、一体どんな演技をしているのだろうと楽しみに見た。結果は・・・、まったく嫌な女だ。いやいや、シャロン・ストーンではない。シャロン・ストーンが演じていた女性 の事である。ちょっと一発お見舞いしてあげたいような女性であった。そんな女性の役を、シャロン・ストーンはかなりはまり役で演じていたように思う。ただ、これが主演女優賞の演技か?と言われると”う〜ん”と考えてしまうのだが、まあ良しとしよう。

カジノの街ラスベガスの裏側を描いた作品であるが、ちょっと途中だらだらしてしまったようにも思う。もう少しインパクトの強い作品なのかなあと思っていたのだが、案外あっさりと終わってしまった感じもする。

なにかロバート・デ・ニーロもいまひとつ押さえ気味だったし、ジョー・ペシーは相変わらずの演技だったが、こうしてみるとやっぱりシャロン・ストーンの存在って、結構大きかったかもしれない。それが主演女優賞にノミネートされたりしたことにつながる のだろうか。
お薦め度 ○

シャイニング

う〜む、なんかいまいちだ。結構期待して見たせいか、見終わってからの満足度があまりなかった。”あっ、こんなものなんだ”みたいな。

まあ、ジャック・ニコルソンの怪演技は、まさしく”これぞジャック・ニコルソン”という感じであった。狂人を演じさせたら、ジャック・ニコルソンとロバート・デ・ニーロに勝る人はいないのではと思う。

子役の男の子も、一人二役みたいな感じの役だったが、なかなかの演技だった。

もっと怖いものを想像していただけに、ちょっと間抜けなラストにがくっときてしまった。それとあえて言わせてもらうならば、奥さん役の女優さんがいまいちだった。
お薦め度 ○

父の祈りを

ダニエル・デイ・ルイスの熱演が光る社会的な問題を扱った映画である。感動的な映画であるのだが、”感動”という言葉を使っていいものか悩むところである。というのも、もともと全然関係のない事件の犯人として実刑判決を受けたことがこの話の元になって いるのだから。それも実話に基づいているというのだからなおさらである。

ロンドン郊外で起きた爆弾テロの犯人として捕まったジェリー。そして協力者として捕まったその父。まったく身に覚えのないことなのに、実刑判決を受け獄中に。父が警察や司法制度に対して戦う姿勢をみせているのに、ジェリーはどうでもいいという態度を 見せ続ける。この父と息子の心のすれ違い・葛藤が、よく描かれている。そして、これが感動的なのだ。

話の背景にある警察の怠慢・司法制度の矛盾は、いかなる場合でも許されるものではないし、あってはならないことである。そんな重いテーマに、ある意味では自らの人生をかけて戦いを挑んだ父と息子の姿は、心を打つものがある。

また、脇役ながらエマ・トンプソンもピリッとした演技で、映画を引き締めてくれている。
お薦め度 ◎

素顔のままで

まあ、なんともお粗末な映画である。デミ・ムーアが何故この映画を選んだのか、理解出来ない。まあ、デミ・ムーアがこの役をやれば、それだけで話題にはなるのは確かなのだが・・・。それにしても、くだらなすぎるストーリーだ。

はっきり言って、デミ・ムーアの裸が見たいという人にしかお薦め出来ない。じゃあ、何故お薦め度が△かというと、×にしようかなとも思ったのだが、この映画一つだけ良い所があったのだ。それは・・・、MUSIC。サントラがどうなっているかは知らな いが、映画の中でかかっていた曲はかなり懐かしい曲があったりして、なかなか良かった。これが、この映画の唯一良い点である。(あまり、フォローになっていないかな?)
お薦め度 △

トレインスポッティング

日本でも映画・サントラともに大ヒットだったこの映画。やっとこさWOWOWで放送してくれた。

いかにも現代っぽい映画である。内容も映像も音楽もすべてが今風の感じである。残念ながら、ちと私の感覚とはマッチしなかった映画だったが、大ヒットしただけの事はあって、いろいろなメッセージが込められた映画であったように思う。

主人公のレントン(ユアン・マクレガー)は、毎日仲間と集まってはヘロインを打っていた。そして、ヘロイン代がなくなると盗みをしたりしてお金を稼いだ。人間としてはどん底状態である。生きる目標も持たず、何も考えず、そんな毎日を送っていたのだが、 そんな彼もその生活から抜けようとし始める。自分の生活、将来について考え、まともな職について真面目に働き始めるのだ。そんな中で彼は一緒につるんでいた仲間の中で、本当に信用出来るのは誰かという事も見極められるようになる。

人間、どん底状態に陥っても、普通の生活をするところまでこぎつけることが可能なんだというメッセージが込められているような気がした。まあ、ラストのレントンのセリフがこの映画のすべてなんだろう。
お薦め度 ○

真実の瞬間

”赤狩り”という言葉は聞いたことはあったものの、その内容はまったく知らなかった。が、この映画を見てなんの事なのかわかったような気がする。ハリウッドにも、かつてこんな事件があったとは。この事件によって、才能ある映画人が何人ダメになってしま ったのか。なんとも言えない事件である。

この映画は、この赤狩りを一人の監督の目を通して物語っている。ブラックリストに載ってしまったメリル(ロバート・デ・ニーロ)は、友達を売る or あくまで対抗するの選択を余儀なくされる。友達を売れば、自分は今まで通りの仕事が出来る。しかし、対抗すれば仕事はなくなり、おまけに投獄されてしまう。ものすごい選択である。
まあ、今の時代でもこういう取引というのは陰でされていることなのだろうが、それにしても人間の弱みをついたきたない取引でもある。

それにしても、”仲間の名前を教えろ”と言われ、”はい、○○です。”と答えてしまう人ばかりでなく、メリルのように徹底的に戦う人がいたというのは、拍手を送りたい。
お薦め度 ◎

世界中がアイ・ラブ・ユー

ウッディ・アレン監督作品と言えば、今まで「アニー・ホール」しか見たことがなかったのだが、どうもよくわからないという印象があった。そのため、なかなか他の作品を見る機会がなかったのだが、今回のこの作品は”見た後ハッピーな気分になれる”とい ううたい文句に惹かれてレンタルした。

まず、何と言ってもこの映画の魅力は豪華キャスト陣だ。ウッディ・アレンを始めとして、ゴールディ・ホーン、ジュリア・ロバーツ、ドリュー・バリモア、ナタリー・ポートマン、ギャビー・ホフマン、ティム・ロス、エドワード・ノートンなどなど。これだ けのメンバーが集まっただけでもスゴイのに、彼らが歌まで披露してくれちゃうのだからもっとスゴイ。まあ、あまり上手い歌ではなかったのだが・・・。(^^;)
でも、ティム・ロスなんかは良い声していたなあ。まあ、エドワード・ノートンがこの映画に出ているのにはびっくりしたが。だって、「真実の行方」でしか見たことがなかったから、そのギャップが凄すぎる。

まあ、それにしてもお洒落で楽しいミュージカル風映画であった。確かに、見終わった後、ハッピーになれる。悩みがあってもそれを吹き飛ばしてくれるような、そんな映画であった。
お薦め度 ◎

チャンス!

”痛快!”こんな言葉が似合う映画である。
”ウーピー、またも面白い映画をありがとう!”と言いたい。見終わった後に、胸がスカッとする映画だ。今回はダイアン・ウィーストという強力なサポートつきだったが、それにしても女優一人でここまで映画を盛り上げてしまうというのは、本当にスゴイと 思う。まあ、映画が面白いものになるには、脚本やらなにやらがしっかりしたものでないと、いくら上手い役者がいてもダメなのだが、それにしてもこれだけの存在感がある女優って、なかなかいない。

ストーリーもなかなかしっかりしたコメディーで、面白い。ただのドタバタコメディーになっていないところが上手い。共演のダイアン・ウィーストも、面白い役どころで、なにか雰囲気にあっていた。(ちと、身体が大きくなっていたのが気になったが・・・) また、ウーピーとダイアン・ウィーストの絡みが、なんとも良いんだなあ。(^^)

ウーピーの変装も見所(?)である。あのウーピーが白人男性になってしまうのなんて想像出来るだろうか?

まあ、要は”仕事が出来れば、男も女も関係ない”というところなのであろう。
コメディータッチの中にもしっかりとしたメッセージが込められているから、結果として筋の通ったストーリーにもなっているし、面白いところは笑えるようにもなっているのである。

ラストはなかなか。ウーピーの勇姿は見物である。
お薦め度 ◎

心の指紋

良い映画だった。心がキレイになるような感じである。

末期癌で余命1,2ヶ月と診断された凶悪犯である少年と少年を診断した医者。医者を人質にとり少年は逃亡する。初めはまったく違う二人の間に通じるものは、何一つなかったのだが、旅を続けるうちに二人の間には信頼が芽生えるのだった。

現実的な事しか信じない医者と凶悪犯ながら夢を信じる少年。この少年の心の清らかさに、映画を見ている者は段々と気が付くのである。

これはお薦めだ。
お薦め度 ◎

フィフス・エレメント

いやはや、ここまでスゴイとは思わなかった。何がスゴイのかと言うと、めちゃくちゃ華やかな映画なのだ。お金がかかった映画だとは聞いていたが、細かいところまで凝っていて、ストーリーに関係なく見ているだけで楽しくなってしまう、そんな映画である。

お気に入りは主人公ブルース・ウィリスの部屋。なんて遊び心満載の楽しい部屋なのだろう。タバコケースも面白いし、ベッドや冷蔵庫の上のシャワーなど、しかけがいっぱいあって飽きない。極めつけは、車も空を飛んでいる時代だけあって、出前のラーメン 屋だか中華料理屋だかの屋台まで窓まで飛んできてくれる始末。あれはいいなあ、と思いながら映画を見ていた。(^^)

ゲーリー・オールドマンも敵役ながらなんとも間抜けな感じで笑えたし、もう一つの敵役のなんか馬面のなんとか戦士も、なかなか間抜けで面白かった。何故あの顔が格好良い男性の顔になるのかは不思議なところではあるが。でも、それも顔が変えられる時間 が決まっているところがまた面白い。(ウルトラマンの3分みたいな感じ)

歌姫のコンサートなんかは、神秘的な感じで圧巻だった。

よく考えてみると、ストーリーは”くだらないなあ”と思うのだが、この映画に関してはそんな事は気にする必要はない。もう何も考えずに見て、凝った小道具やら映像やらを楽しめば、それでOKである。くだらなすぎて笑ってしまう映画の典型的な映画であ る。
お薦め度 ◎




今月のWOWOWの注目作品は、「痩せゆく男」「ロング・キス・グッドナイト」「ナッティ・プロフェッサー」「乱気流」「ジャイアントピーチ」「天使の贈り物」などです。
その他にも、ダスティン・ホフマン特集などもあったりします。

「グッド・ウィル・ハンティング」を見に行ってからもう1ヶ月。そろそろ映画を見に行かなくちゃと思っている今日この頃です。

では、また。
By : MARI