夢inシアター
採れたて情報館/No.44

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MARIの 3月に観た映画


こんにちは。
3月に見た映画の感想を書きたいと思います。

3月に見た映画は、
  • ローズマリーの想い 別離までのディスタンス(WOWOW)
  • ツイスター(WOWOW)      
  • バウンド(レンタルビデオ)
  • ロミオ&ジュリエット(レンタルビデオ) 
  • 摩天楼はバラ色に(WOWOW)  
  • フェイス・オフ(映画館)
  • 奇跡の海(レンタルビデオ)
  • チェンバー(レンタルビデオ)
の8本でした。

ローズマリーの想い 別離までのディスタンス

なぜか先月からリンダ・ハミルトン主演の映画ばかり見ているような気がするのだが、実はこれも彼女が主演の映画なのである。

実話をもとにしたこの映画。母ローズマリーと息子T.Jの話である。
いつまでたっても風邪が治らないローズマリーは、病院に行く。そこで出された診察結果は、エイズ。信じられないローズマリーは他の病院に行くが、そこでもエイズという結果が出る。幸せな家庭に忍び寄る病魔。自分が死んだら息子T.Jはどうなるのか?頼れるのは自分一人しかいないのに。エイズという病気を受け止めたローズマリーにとって、唯一心配なのは、自分が死んだ後の息子の生活だった。ローズマリーはT.Jの里親を探し始める。が、相談所に頼むと自分で選ぶことは出来ない。息子の里親は自分で選びたいと願うローズマリーは、新聞に広告を載せ、里親を募集し始めるのである。だが、10才そこらの息子にこの状況を説明し理解を求めるのは、想像以上に難しかった。それまで友達のように仲の良かった親子の間に、少しずつ溝が出来始める。

要するに、エイズで親を亡くした子供たちの問題を取り扱った話である。
リンダ・ハミルトンが熱演している。死を受け止め、その上で最愛の息子の将来を心配するというなんとも強い精神力を持った母親を、力強く演じているのが印象的だ。
自分はエイズにかかっているという事を、10才そこらの息子に説明し、だから里親を探さなくてはいけないんだよ、という事をちゃんと説明したローズマリー。この事を理解しろというのは、T.Jにとってはかなり酷なことではある。母親であり、友達であるローズマリーがもうすぐ死ぬということは、説明されたって理解出来ないし、理解したくもないというのがT.Jの気持ちだろう。だが、ローズマリーは彼が現実をちゃんと受け止めるのを辛抱強く待った。もうすぐ永遠の別れをする時が来るのに、けんかばかりでお互いの気持ちがすれ違う。でも、彼女にとって、そんな事よりも今後のT.Jの生活を良いものにすることの方が大事だったのである。

なにか、親の子供に対する気持ちの強さというものを、再認識させられたような気がした。それにしても、里親相談所みたいなところに頼むと、その相談所の人が適した人を見つけて決めてしまうというのは、ちょっとねえ・・・。実の親が里親を選ぶのに意見を言えないというのは、やっぱりおかしい。まあ、そこが難しいところなんだろう。
お薦め度 ◎

ツイスター

今頃見たの?と言われてしまいそうだが、映画館で見逃してしまったせいか、レンタルが始まってもなかなか借りる気が起きなくほっておいた映画の1つで、やっとWOWOWに登場という事で、今回見る機会が出来た。

やっぱりこれは映画館の大きなスクリーンで見たかった。家のテレビで見ると、迫力がなかなか伝わってこない。が、それでも、十分楽しめたりもした。
”お〜、本当に牛が飛んでる、飛んでる”っと。(^^)
CGの力は凄し、という所だろうか。

この映画の主演のヘレン・ハントが「恋愛小説家」でアカデミー主演女優賞を受賞したのには、”へえ、この人が”とちょっとびっくりもした。

あんなに凄い竜巻のど真ん中にいて、どこもケガすることなく助かってしまうのが疑問な部分であったにしろ、とりあえずは誰でも楽しめる作品ではある。
お薦め度 ◎

バウンド

映画「ショーガール」で主役ではなかったものの、かなり強いインパクトを残したジーナ・ガーション。ふにっとした口がとても個性的である。その彼女が、この映画でもなかなか見せてくれる。

去年公開された時にかなり高い評価を受けていた映画だったので、気になっていた作品であった。見た感想は、「ふ〜む、なるほど。」という感じである。なかなか面白い映画だった。女二人が主役のサスペンスものという設定だけでも、かなり”おっ”っと思うのだが、この二人がまたやってくれるのである。女二人で、マフィアを手玉にとるなんて、”女は強し”といったところだろうか。ストーリー的にも、最後まで飽きさせずにもっていく展開で、サスペンスものとしてはイイ出来になっていると思う。

ジーナ・ガーションはなかなかおいしい役で、好演している。この人は、なにか独特の雰囲気を持っている。(でも、つい最近知ったんだけど、かなり年齢がいっているのね。)
今後にちょっと期待。
お薦め度 ◎

ロミオ&ジュリエット

日本でも映画・サントラ共に大人気だったので、”どんなもんかいな”ということで今回レンタルしてきた。この映画で、レオナルド・ディカプリオはその人気を確かなものにし、共演のクレア・デーンズも一気に人気者になった。

が、見た感想はというと、”う〜ん、こんなものか。。。”という感じなのである。そんなに悪くはなかった。ディカプリオの人気も、クレア・デーンズの人気も、そしてこの映画が圧倒的は支持を受けたのもわかるような気はする。誰もが知っている話を古くさくなく、現代的にうまくアレンジしているから、多くの人にすんなりと受け入れられたというところはあるだろう。でも、雑誌などでここまで「ロミオ&ジュリエット」を評価するのは、ちょっと理解できなかったもするのである。”そんなに言うほどかなあ?”と。結局はストーリー的には何も変わっていない訳だし、この映画の独自のものというのは、現代っぽくしたという事だけなのである。でも、それでもここまで広く支持されるという事は、このストーリーがいかに好かれているかということなのかもしれない。

まあ、それにしてもこの映画はディカプリオファンの人にとっては、たまらない映画なんだろうなあ、きっと。だって、やっぱりこの映画のディカプリオは格好良いもの。
お薦め度 ○

摩天楼はバラ色に

最近、ちょっと話題にのぼらなくなってしまったマイケル・J・フォックス主演の映画である。彼らしい役どころで、軽快なテンポで話が進む。

田舎から都会NYに出てきた一人の青年が、NYで絶対に成功してみせるという強い信念のもと、大企業で奮闘する模様を描いているのだが、トップに上り詰めるまでのやり方がユニークである。一人二役を演じ、ある時は社内の配送係、ある時は重役、っと目まぐるしく変身するのである。
まあ、”そんなバカな”とつっこみたくなるような感じもするのだが、そこは結構うまく作ってあって、なかなか楽しめてしまう映画なのである。ストーリーのテンポも良ければ、マイケル・J・フォックスの演技もテンポが良く、それらがうまくかみあわさっている。

やっぱりマイケル・J・フォックスはこういう役が一番合っている、なんて思ってしまう。
が、やっぱり年がある程度いくと、こういう役をやるのは難しくなってくるのだろうか。
お薦め度 ○

奇跡の海

無限大の愛を与えた人と無限大の愛を与えられた人、この映画にはそんな二人が登場する。
ベスとヤン。この夫婦はお互いに愛を与え、愛を与えられた。全身全霊をかけた愛、そして時には異常とも言える程の愛。それだけ愛に満ちていたらさぞかし幸せな生活なんだろう、と思ってしまうが、そこは世の中の厳しいところで、この二人にとって人生は過酷なものとなってしまう。

ヤンは石油採掘の仕事をしており、結婚して間もなく遠くへ行ってしまう。ベスにとってヤンがいない事は、精神的にかなりきついことであった。彼女は神様に祈りを捧げている時に、”ヤンを返してください”と言う。その祈りが通じたのか、それから間もなくヤンは帰宅する。全身麻痺という代償つきで。確かにヤンは帰ってきた、が、彼女は”ヤンを返してください”などと我が儘なことを神様に頼んだ自分のせいでヤンがケガをしたんだと思いこんでしまう。これがきっかけで、もともと不安定だった精神がもっと不安定になってしまい、もうヤンを治すことしか考えられなくなってしまった。ヤンから愛人をつくるように言われ、またそれが自分を治す薬になるんだと言われたベスは、どんどんと危険な世界に入り込んでしまう。身も心もぼろぼろになっているベスの姿は、強烈である。
しかし、そんな状態になっても、ヤンに捧げる愛の深さにはただただ驚くばかりなのである。

もう何と言っても、ベスを演じたエミリー・ワトソンが素晴らしい。なんとも不思議な感じのする人である。神様に祈りながら、対話をするシーンでも演技は見物である。

また、章ごとにわかれた構成になっているところも面白い。
お薦め度 ◎

チェンバー

今まで、「ザ・ファーム」「ペリカン文書」「依頼人」「評決のとき」とヒット作品を世に送り出してきた原作者J・グリシャムの”処刑室”を映画化したものである。

ある弁護士事務所を爆破させ、たまたまそこにいたその弁護士の幼い息子二人を殺してしまった事件でつかまり終身刑を宣告されたKKKメンバーのサム・ケイホールとその孫で弁護士になったアダム・ホールの二人の話である。サムをジーン・ハックマンが、アダムをクリス・オドネルが演じている。アダムは終身刑を宣告された祖父の弁護を始める。誰にもかたくなに心を閉ざし、しかも死刑の日にちが決まってしまったサムは最初、この孫のアダムに対しても非協力な姿勢を見せる。アダムはというと、サムの弁護をする目的の一つに事実を知りたいという願いがあった。父親はサムが起こした事件によって、アダムがまだ小さい時に自殺してしまう。一体、サムはどのような事を思い、自分のルーツはどういったものなのかをはっきりさせたいというのが、サムの弁護をするという行動につながったのである。二人はぶつかりあいながらも、徐々にお互いを信頼し始める。そして。

過去の映画化になった作品に比べると、話題性に欠ける感じがする。華がないというかちょっと暗めの話である。原作ではもっといろいろな人が登場し、いろいろな場面があるのだが、映画のほうはサムとアダムの二人の人間ドラマに焦点を絞った感じがする。
頑固もので偏屈もののサムをジーン・ハックマンは、”さすが”というように演じていたし、経験は浅いものの、情熱・信念をもってサムを一生懸命弁護しようとする青年弁護士アダムをクリス・オドネルはさわやかに、でも力強く演じていた。

しかし、この映画が今までのJ・グリシャム映画のようにはヒットしなかったというのもわかるような気はするのである。まあ、長い小説をこれだけの時間で描くというのは難しいと思うのだが、ちょっと中途半端だったかなと思ったりした。二人の心と心の物語にするには、ちょっとその描き方が薄かったように思えるし、かといって原作に忠実にいろいろなストーリーをちりばめているかというと、そうでもないのである。

さすがに、ラストはぐっとくるものにしているので、見終わったあとはそれなりに思う事はあるのだが、もっと深いものに出来たのではないかなあと思ったりもする。

J・グリシャムものでは、次に「レインメーカー」が控えている。主演は、「グッド・ウィル・ハンティング」のマット・デーモンと「ロミオ&ジュリエット」のクレア・デーンズ。2作続けて若い俳優を主役に持ってきたが、果たして結果は?
実はJ・グリシャムものは全部読んでいるのだが、この「レインメーカー」はまだ読んでいないので、どんな話だかまったくわからないのである。そういう意味でも、ちょっと楽しみだったりするのである。
お薦め度 ◎




4月のWOWOWは、「素顔のままで」「戦火の勇気」「トレインスポッティング」「ザ・ロック」「ドラゴンハート」などが登場します。個人的には「アル・パチーノ 天国の約束」「マルセリーノ パーネ ヴィーノ」「輝きの大地」なども楽しみにしています。
公開中のものでは、やっぱり「ポストマン」が気になります。もう終わってしまうかなあ?
あと、最近「タイタニック」をもう1回見たくなってきました。でも、まだ混んでいるらしいので・・・。
(ちなみに今、家のパソコンも会社のパソコンもスクリーンセーバーはタイタニック!でも、重くて動きが遅いんだよねえ。)

では、このへんで。
MARIでした。