夢inシアター
採れたて情報館/No.40

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MARIの 1月に観た映画(Part 2)


ピノキオ

はっきり言って、私はピノキオのストーリーを詳しくは覚えていなかった。(嘘をつくと鼻がのびるというのだけは、覚えていた。小さい頃心配した記憶があるからなあ。(^^))
だから、どこまでが本当のストーリーに沿って作られているのか、どこまでが映画用のストーリーなのかという事が、いまいちわかっていない。
が、これは大人でも子供でも楽しめる映画だと思う。

もう今の時代CGなんて当たり前になっているが、でもこうやって映画を見ると、やっぱり”すごいなあ”と思ってしまう。
そして、人形なんかを実際にCGで喋っているようにする事によって、よりリアル感がでる。
だから、映画を見ていても思わず見入ってしまうのである。
お薦め度 ◎

ムーンライト&バレンチノ

夫を突然の事故で亡くしたレベッカを中心とした女4人の物語である。
彼女たちは、レベッカを慰め、どうにか彼女がショックから立ち直るようにと努めるのであるが、実は彼女たちもそれぞれに悩みを抱えているのである。
そんな悩みをお互いにぶつけ合うことで、彼女たちは人間として成長していく。

出演者たちも、それぞれの個性が出ていて良かった。
事故で夫を亡くす妻レベッカを演じたエリザベス・パーキンス。
彼女の友達で、夫とうまくいっていない妻を演じたウーピー・ゴールドバーグ。
自分の体にコンプレックスを持っているレベッカの妹役を演じたグウィネス・パルトロウ。
レベッカたちの継母役のキャスリーン・ターナー。

ウーピーは、いつもよりかは押さえていたものの、相変わらずの小気味良い演技を見せてくれたし、グウィネスは、ちょっと風変わりな、でもなんとなく可愛らしい妹を見せてくれた。
キャスリーン・ターナーは、何と言っても存在感がある。

で、最後に脇役だったもののジョン・ボン・ジョヴィを見て、映画で見るジョンもなかなか良いじゃんっと思ったりもした。(^^)
(でも、歌っているのが一番!!)
お薦め度 ◎

精神科医J 閉ざされた記憶の扉

あるお金持ちの夫婦が自宅の寝室で惨殺された。
そこの家には二人の子供がいた。姉と弟である。
しかし、犯人を目撃したと思われる弟は、かなりの自閉症で、証言をとることが出来ない。
そこに登場したのが、以前は自閉症の子をかなり診ていた精神科医である。
彼は、以前診ていた子供を死なせてしまった経験があり、始めはこの弟を診るのを拒むのだが、結局診ることになる。
そしてある時、ひょんなきっかけで、この男の子が事件の事を喋るようになるのである。
果たして、犯人は?

一番びっくりしたのは、この映画に今やすっかり売れっ子となったリブ・タイラーが出ていたことだ。
何気なく見た映画で、こういう発見があると嬉しくなったりするもんだ。
自閉症の弟を持つ姉という役柄なのだが、この自閉症の弟というのが、今回重要な役割を担っている。
そして、この自閉症の男の子を診る精神科医にリチャード・ドレイファスが扮している。
その奥さん役に、リンダ・ハミルトン。
ちょっと名前だけを聞くと、有名な名前ばかりのこの映画。
それなりに楽しめた。

この自閉症の男の子を演じた子は、かなりの熱演だった。
お薦め度 ○

イル・ポスティーノ

きれいな景色、きれいな音楽、素晴らしい俳優。
これらの要素が絡み合い、素晴らしい映画が出来上がった。
ハリウッド映画にはない、このテンポ、雰囲気。
これは実際に映画を見て味わうしかない。

真面目で不器用な青年のひたむきさが、ひしひしと伝わってくる。
それは、この青年を演じた俳優さんの、この役にかける意気込みなのかもしれない。
惜しい人を亡くしたものだ・・・。
お薦め度 ◎

フェア・ゲーム

シンディ・クロフォード主演という事で、公開当時はそれなりに話題になっていたように思う。

スーパーモデルのシンディ・クロフォーオドとたれ目のウィリアム・ボールドウィン。
このウィリアム・ボールドウィンが、体を張った刑事を頑張って演じていた。

他のアクションものと何が違うのかと言われたら返答に困ってしまうが、ただフレッシュな顔合わせのおかげで、映画自体もフレッシュな感じがする。
お薦め度 ○

愛に迷った時

夫エディの浮気をたまたま目撃したグレース。
それまで夫の浮気など考えたこともなかったグレースにとって、これはものすごいショックな事であった。
これによりグレースのエディに対する信頼感は、音を立てて崩れることになり、娘をつれて実家へ帰ってしまう。
愛とは何か、結婚とは何か、夫婦とは何か。
そんな事がグレースの頭の中を駆けめぐり、その答えを出そうと彼女は必死になるのだった。

ジュリア・ロバーツもなかなか良かったを思う。また、「ミルドレッド」で記憶に新しいジーナ・ローランズもグレースの母親役で登場していた。
このジーナ・ローランズは、芯の強い女性の役がとてもはまる人だなあと思ったりした。
お薦め度 ◎

クロッカーズ

いくつもの銃殺された死体というショッキングな映像で始まるこの映画は、黒人映画と言えばこの人、スパイク・リーの監督の元に作られたものである。
今回は、麻薬の問題を中心にした映画になっている。
警察の目を盗んで麻薬を売りさばくディーラーたち。そのディーラーたちをなんとか更正させようとする警察官たち。ディーラーたちに憧れる子供たち。
我が子を悪の道に入れないようにと頑張る母親。
そして、この映画は麻薬の問題だけではなく、銃という問題にも大きな焦点を当てているのである。

麻薬・銃、難しい問題だ。答えは一つしかない。
が、これらが無い社会を作るというのは、非常に難しいと思し、そんな事はおそらく無理であろう。
ただ、やはりそういう社会になって欲しいとは思う。
お薦め度 ○

ニュージャージーズ・ドライブ

これも黒人社会を描いたものである。
こちらは、路上に止めてある車を盗んで、それを乗り回す若者たちとそれを取り締まる警察官たちの争いを描いたものである。

こういう映画は、見ても感想を書くのが非常に難しい。と言うのも、私が住む社会と映画に出てくる社会とは、まるで別なものだからだ。
理解することなんて、出来っこない。
ただ、映画の中から何かを感じとることは出来る。

が、残念ながら、この映画からは何も感じるものがなかった。
何を訴えたかったのか、何を表現したかったのか、いまいちわからなかったからだ。
その辺がはっきりすれば、また見方も変わったのかもしれないが・・・。
お薦め度 △

エド・ウッド

う〜ん、どちらかというと、私の好みのタイプの映画ではない。
面白いんだか、なんなのか、よくわからないうちに終わってしまった。
”史上最低の監督”という肩書きを持つ、エド・ウッド。
彼の映画人生を描いたものなのだが、まあ、映画にかける情熱だけはすごいものがある。
彼に映画監督としての才能があるかないかというのは抜きにして、彼の映画が好きで好きでしょうがないという姿勢は、同じ映画ファンとして理解出来るものではないか。
まあ、ただ彼が作った作品は、私にはあまり理解出来そうもなかったりするが。(^^;)

しかし、ジョニー・デップの演技が面白かった。
しゃべり方までガラリと変わってしまっていて。
やっぱりジョニー・デップは役者である。
お薦め度 ○

マネー・トレイン

思っていたより面白かった。
しっかり者の兄とドジな弟。
仲のいい兄弟なのだが、弟の方は心のどこかで劣等感を持っていたりもする。
兄貴に勝ちたい、兄貴に認められたい、自分一人でもやれることを証明したい、と常々持っている。が、それもすべて空回りしてしまう。
仕事に対しても一生懸命やっているのだが、どうも大事な所で失敗をしてしまう。
そして、ある失敗から、自分一人でもこんなスゴイことが出来るんだぞ、とばかりに、売り上げを回収する電車を奪って、お金を盗みだすという事を実行してしまうのである。
そのちょっと前まで保安官という仕事をしていたという事も考慮すると、この行動はちとまずい。まあ、保安官だったという事を抜きにしてみても、大分まずい行動ではある。が、それは映画の世界。なんとなく許せてしまうような弟でもあるのである。
どうやらこの弟、当分の間、兄のお世話になりそうだ。
お薦め度 ◎



今月は、「マイ・ルーム」「ラストダンス」「ラストマン・スタンディング」「フリッパー」などが登場します。
また、今年に入ってからまだ映画館に足を運んでいないので、そろそろ見に行きたいなあと思っています。

では、このへんで。
MARIでした。