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魔女っ子★マキの 1997年の映画ベストテン あまり数は見ていないし、基本的に怖い映画はパスしていますので、かなり偏ったランキングになってしまいましたが、以下の10本が今年の私のお気に入り映画です。 第1位 秘密と嘘 「もののけ姫」と、最後まで順位で迷いました。どちらも今年一番印象に残った映画には違いないのですが、何と言ってもこの「秘密と嘘」は、私の人生観に大きな影響を与えたという意味で、やっぱり1位にふさわしいかな、と思います。前向きでない人、疑り深い人、ひがみっぽい人、努力しない人、そうした「弱い人たち」を包み込むこの映画の途方もない「優しさ」は、私にとってまさに「目からウロコ」なのでした。第2位 もののけ姫 とうとう興行収益日本一を達成したそうですが、ただ流行っているからと右に習えでみんなが映画館に押しかけたとは到底思えません。やっぱりいいものはいいのだ!と。ともかくこのアニメがある限り、そして多くの人がこのアニメを見ている限り、「人間もそう捨てたもんじゃない」と思えてくるのです。この作品こそ私達が子孫に伝えなければならない財産だと思います。第3位 マイケル 今年一番ハッピーな気持ちにさせてくれた映画です。この作品も今年流行った「奇跡もの」の一つなのですが、天使の助けがなくてもなんとか生きて行ける平凡な中年カップルに、思いがけない素敵な出来事が起こる・・これってまさに人生のご褒美だと思います。人がご褒美をもらうのを見て自分までハッピーになっちゃうなんて、きっと見ている人の「善」の部分を知らない間に引き出してしまう映画なんですね。第4位 ラジオの時間 今年も面白いコメディーがたくさんありましたが、その代表として本作を選びました。邦画だけでなく洋画のコメディーとも全く違う「独特の笑いの世界」を作り上げたことは偉大だと思います。元が舞台劇だけあって、この作品はきっと何度見ても笑えるでしょうね。早くビデオにならないかなぁ。第5位 エビータ 何年ぶりかの本格的ミュージカルですが、ミュージカルファンの期待を決して裏切らない力作だったと思います。個人的には舞台よりも気に入っています。ただ、あまりに中身がいっぱいで、劇場で一度見ただけではその良さがわかりずらいです。ビデオやCDで繰返し楽しむ作品です。第6位 フィフス・エレメント SF娯楽大作の代表として選びました。ハリウッド的な豪華な作品なのですが、着想とか美術におしゃれで小粋なおフランスの匂いがプンプンで独特な雰囲気を醸し出しています。主人公以外脇役が全員おトボケなのも考えてみれば人を食った話です。第7位 奇跡の海 奇跡もの+感動ものです。傷つくことを恐れずに「愛」と「善」を貫き通すヒロインの姿はいやおうもなく見る人の胸を打ちます。ほとんど力ワザとも言える感動のラスト!第8位 フェイク ともかくアル・パチーノが渋くて巧い! ギャングと捜査官の話ですが、単なるドンパチではなく彼らの生活面までよく描かれていて、まどろっこしくない、大変見応えのある人間ドラマです。第9位 秘密の花園 犯罪者の落とした5億円のありかを知ったヒロインが、お宝を手に入れるべく涙ぐましい孤軍奮闘! 今年運良くめぐり合った面白い日本映画です。きっと他にもいっぱい見逃した作品があるんだろうなぁ。第10位 サバイビング・ピカソ 今年は女性の自立を描くいわゆる女性映画が少なかったように思うのですが、本作はその中の数少ない一本です。巨匠ピカソと対等に渡り合った名もない若い愛人のお話で、J.アイボリーの、女性に対する敬愛の念が感じられる一作でした。次点 オセロ いまさらこの古典の名前を出すのも気恥ずかしいのですが、不勉強な私にとっては正真正銘「初見」の「オセロ」でした。人間の心の暗い部分をこんなにも見事に描くとは、全く恐れ入ります。同じ意味でウィノナ・ライダーが熱演した「クルーシブル」も捨てがたいです。 魔女っ子★マキ 88721053@people.or.jp |