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澤井隆の
全米興行 TOP 10(9月第3週)

澤井です。寒さ暑さも彼岸まで・・・9月第3週の全米興業で話題の作品を紹介しましょう。

*印の付いている作品は、タイトルをクリックするとそのオフィシャルサイトにジャンプできます。

1 In and Out
$15.3 million
以前に少し紹介したケヴィン・クラインの新作コメディが初登場で一位。高校教師を演ずる彼の昔の教え子が、アカデミー賞授賞式で感謝の言葉を述べたあと、彼がホモセクシャルであると口走り、平穏な生活が一変してしまう。共演にジョアン・キューザック、トム・セレックなど。真面目な映画にでていたころのケヴィン・クラインを思い出すのが日に日に難しくなる今日この頃、「危険な動物たち」の日本公開が楽しみですね。
2 The Game
$9.2 million
先週一位から競争が激化し2位にダウン。デイヴィッド・フィンチャーの新作映画はマイケル・ダグラスと、最近再び俳優業にも意欲を出してきたショーン・ペンの共演。退屈な富豪に弟がプレゼントしたのは・・・。ショーン・ペンと云えば最近まで全米で公開されていたニック・カサベテス監督の「SHE'S SO LOVELY」で奥さんのロビン・ライト(フォレスト・ガンプのジェニー)と、公開本数がやたら多いジョン・トラボルタとも共演していましたっけ。
3 Wes Craven's Wishmaster
$6.5 million
日本では「スクリーム」がようやく公開されたが、好評に関わらず公開規模が既に縮小されてしまったウェス・クレイブン監督の新作が登場。前作のような息の長いヒットになるか?業会では急降下が予測されているけれども、「スクリーム」だってチャート下位でスタートしたのですものね。
4 *L.A. Confidential
$5.5 million
1スクリーンあたりの興業収入が抜群に高く、1位の「IN &OUT」の半分以下の劇場数に関わらず4位にランクインしたこの作品、批評家からも絶賛を集めています。曲者ケヴィン・スペイシーにキム・ベイシンジャーやラッセル・クロウが共演するフィルム・ノワール。渋谷東急には既にポスターがありましたねぇ。しかし地味な顔ぶれだ。
5 *A Thousand Acres
$3 million
ジェイン・スマイリーのピューリツァー賞受賞小説を映画化した新作は5位に登場。
6 The Full Monty
$2.9 million
思わぬ大ヒットになっていた、イギリス産のストリッパー・コメディは、今週6位に後退。
7 *G.I. Jane
$2.4 million
夏の後半からチャートに残っているデミ・ムーアの新作は、リドリー・スコットの美しくパワフルな演出を得て見応え十分の作品に仕上がっているようです。
8 *Air Force One
$2.2 million
8月始めに公開されてから、ブロックバスター街道まっしぐらだった「エアフォース・ワン」、ハリソン・フォードがまだまだ現役アクションスターとして格好の良いところを、たっぷり見せてくれるというからファンは必見の作品ですね。
9 *Money Talks
$2.2 million
主演のクリス・タッカーは「フライデー」というコメディ映画の脇役で主役を喰ってしまった経歴の持ち主。初の主演作を得て今後の活躍が楽しみです。
10 *Fire Down Below
$1.5 million
今週のトリは、スティーブン・セガールのアクション映画。

今週チャートを去った「GEROGE OF THE JUBGLE」は、1億ドルの大台を突破し、名実とも大ヒット作の仲間入りを果たしました。
それではまた次回。

澤井 隆(さわい たかし)
takkatoh@tkb.attnet.co.jp