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澤井隆の
全米興行 TOP 10(8月第3週)

澤井です。
短い夏も終わってしまったかのような今日この頃、サマーシーズンも終盤戦の今週も、全米の最新チャートを紹介しましょう。

*印の付いている作品は、タイトルをクリックするとそのオフィシャルサイトにジャンプできます。

1*Cop Land
$13 million
新人監督の低予算インディペンデント映画に、そうそうたる顔ぶれがそろいました!ハーヴェイ・カイテル、レイ・リオッタ、ロバート・デニーロ、それにキャリア転換をもくろむシルヴェスタ・スタローン!!この警察の腐敗にまつわる物語で、共演デニーロを意識したかスタローンは体重を増やして役作りをしているそうです。近年絶好調のミラマックス・フィルムからのリリース。
2*Air Force One
$12.6 million
公開4週目にはいったハリソン・フォード主演のサスペンスアクション。ウォルフガング・ペーターゼン監督で、ハイジャックされた大統領専用機の運命を描きます。
3*Conspiracy Theory
$12.3 million
先週1位で登場した「陰謀のセオリー」リーサル・ウェポンのリチャード・ドナー監督が、5度メル・ギブソンと組んだ最新作。復活したジュリア・ロバーツとの共演も話題ながら、ピカード艦長ことパトリック・スチュワートの出演も見逃せません。
4*Event Horizon
$9.5 million
ローレンス・フィッシュバーン、サム・ニール共演、ポール・アンダーソン監督によるB級フレイバーのSF 映画。タイトルの工夫次第ではスターゲイトに化けたかも、系です。宣伝版を見る限り、木星近辺でエイリアン風の物語が展開するらしい、です。なかなか雰囲気はよろしかったんですけども・・・。
5*Spawn
$5.1 million
ニューラインが総力を傾けた、新たなアメコミ・ヒーロー「スポーン」、一足先にフィギュア・ブームが日本を席巻中。映画化で新たな伝説を築くことはできるか?
6*George of the Jungle
$4.8 million
今月のPREMIRE誌上に、主演、ブレンダン・フレイザーの超セクシー写真が掲載されています!!洋書店で確認を!!映画は60年代のアニメを実写で映画化したもの、監督はファミリーものを得意とするサム・ワイズマン。
7*Men in Black
$4.3 million
やっぱり間違いなくバリー・ソネンフェルドの映画だった、慇懃無礼な特撮コメディ「メン・イン・ブラック」、仏頂面のトミーリー・ジョンズと、愛想のいいお兄ちゃんウィル・スミスが奇想天外な設定の元でいい味だしています。
8Picture Perfect
$3.3 million
タイトル通りのパーフェクトな批評を得られなかった、ジェニファー・アニストン主演、ケヴィン・ベーコン、オリンピア・デュカキス共演のロマンティック・コメディ。監督はグレン・ゴードン・キャロン。
9*Contact
$2.8 million
スピルバーグの愛弟子ロバート・ゼメキスが、師匠の「未知との遭遇」に相当する作品をジョディ・フォスター主演で完成。原作は著名な学者であるカール・セーガンのベストセラー小説で、演技派の共演陣にも注目。日本公開迫る!!
10How to Be a Player
$2.4 million(tie)
プレイボーイの悪戦苦闘ぶりを描くコメディ。
10*Air Bud
$2.4 million(tie)
バスケットボールができる犬と、孤独な少年の友情。

今週、ほかにもNBA のビッグ・スター、シャキール・オニール主演のアメコミヒーローもの「STEEL」が限定規模で公開されていますが、トップ10内には入りませんでした。この映画はケネス・ジョンソン監督で、ジャド・ネルソンが共演しています。
うーん、久しぶりの名前だ。

さて、今週は少しおまけで、今後の注目作を少しご紹介。

まずはリドリー・スコット監督による「G.I. JANE」女性初のネイビーシールズ隊員を目指すデミ・ムーアが見られます。シールズと云えば、チャーリー・シーン&マイケル・ビーン共演の映画でも取り上げられた精鋭中の精鋭部隊。髪の毛を剃りあげたデミのポスターが実に印象的。駄作続きのデミですが、ここらへんで一発満足できる作品が欲しいところです。アン・バンクロフトが共演。

ハリウッド誌上最年少プロデューサーになってしまった(!)アリシア・シルバーストーン製作・主演の青春映画「Excess Baggage」監督は(何故?)マルコ・ブランビア(デモリションマン!)。

ジョン・カサヴェテスのスクリプトを元に、息子のニック・カサヴェテスがショーン・ペン夫妻(ペン&ロビン・ライト)とトラボルタの共演で「She's So Lovery」。ペン夫妻の共演といえば、あの衝撃的な「ステイト・オブ・グレイス(フィル・ジョアノー監督)」以来かしら?

「Desperate Measures」ではマイケル・キートンとアンディ・ガルシアが共演。ガルシア演ずる警官の息子は病気のために骨髄移植を必要としているが、唯一のドナーはキートン演ずるサイコ野郎だった。監督はバーベット・シュローダー。

ってなところでしょうか。
みなさんだったら何が観たいですか?

では、また。

澤井 隆(さわい たかし)
takkatoh@jp.interramp.com