-グローブ座カンパニ-パナソニック・グローブ座で上演中(7/18〜8/2)のグローブ座カンパニー「子供のためのシェイクスピア・ヘンリー四世」を見てきました。
■出演者■
■あらすじ■王位を手に入れたヘンリー四世は、王位を奪還する手助けをしたノーサンバランド伯・ホットスパー親子やモーティマーら貴族を次第に疎ましく思い始め、彼等の反乱を招く。スコットランド/ウェールズ貴族・大司教軍と手を組んだホットスパー一派だったが、国王軍は手強く、次第に追いつめられていく。 ヘンリー四世の長男ハル王子は、怪しげな酒場に荒くれ騎士と共にたむろって悪ふざけの日々を送っていたが、やがて父王と共に戦場に赴く。戦いのなか、ヘンリー四世の行く末は、そして、ハル王の選ぶべき道とは・・・。
頭に「子供のための」と付くので、馬鹿にする向きもあるかと思いますが、これが面白いんです。私は、去年TV中継でこの”子供のためのシェークスピア”の「リア王」を見て、劇場に行かなかったことをとても悔やんだので、今年は思い切って新大久保まで出かけました。
わたくし得意の当日券で見たのですが、着いたのが遅かったので又もや端の席でした。でも、グローブ座もそれ程大きな劇場ではないので、十分見やすい席だったと思います。 本来とても長い原作を、子供が飽きない様な言葉に直し、ほぼ2時間程度にまとめる。これは凄いことだと思います。それに、大人が見ても遜色ない演出。そして、勿論子供たちも飽きさせない。おまけに、ちゃんとシェークスピアの香を残している。 面白いです。そんじょそこらの、おお真面目なシェークスピアに負けません。私、「ヘンリー四世」を見るのは始めてなのですが、今度、戯曲の方を読んでみようと思いました。それに、この話は史実に基づいているので、とっても面白い。私の僅かな英国史の穴の一部が埋まって、何だか嬉しくなりました。 去年、わざわざカンタベリーにまでお墓を見に行った、憧れのブラック・プリンス=エドワードの子供がリチャード二世だとわかると、俄然愛着が沸いちゃったりして。そんな、家系図やら歴史裏話みたいなものもプログラムに載っていて、本当に子供がシェークスピアや英国史に馴染むきっかけには凄く良いと思いました。事実、”子供のための”と銘打ってあるだけに、小学生位の子供も大勢見ていましたが、殆ど飽きる様子もなく、所々笑ったり喜んだり、舞台と一緒になって楽しんでいた様に思えます。 私の演劇の原点って、やっぱりシェークスピアなんですよね。こうゆう面白い舞台を見ると、やっぱりいいなと思います。そして、もっとどんどん見たいなぁと思います。でも、なかなか面白いシェークスピアって見られないんですよね。う〜ん、やっぱりシェークスピアって難しいんでしょうかねぇ。 来年は「テンペスト」やって欲しいな。この芝居、人形劇でしか見た事無いんです。魔法あり妖精あり、そして復讐ありと、とても面白い話なので、このカンパニーで是非見てみたいなぁと思います。でも、その前に、来年の1月にグローブ座カンパニーで「夏の夜の夢」を上演する予定とチラシにありましたので、まずそちらを楽しみにしていようと思います。
もうグローブ座での上演は、日にちがそれ程残っていませんが、お時間のある方は見てみて下さい。特に、お子さん連れにお薦めします。夏休みの自由研究にいかがでしょうか? 何て、別に私はグローブ座カンパニーの回し者じゃないんですけど。やっぱり、シェークスピアって、戯曲を読むだけじゃ面白くないし、理解も出来ないんじゃないかと私は思います。入門編にはとても良い芝居だと思うんですが。
東京公演が終ると、他都市での公演もあるとプログラムにのっていましたので、以下にスケジュールを書いておきます。東京以外の方も、お暇があったら見てください。(だから、グローブ座カンパニーの営業じゃないんですってば)
遊-A
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