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ミミックMIMIC『誘惑のアフロディーテ』のミラ・ソルヴィーノ主演。肉食生物が人間に「擬態」することを身に付けたら…。
CDC(米疾病管理センター)の部長ピーター(ジェレミー・ノーサム)に協力を求められた昆虫学者スーザン(ミラ・ソルヴィーノ)は、蟻とカマキリの遺伝子を組み合わせた、新種の昆虫を作り出す。この昆虫の出す酵素がゴキブリに死をもたらし、めでたくストリックラー病は沈静化に向かった。二人は結婚し、救世主となった昆虫は「ユダの血統」と命名される。 それから数年。子供達が地下で見つけた昆虫をスーザンのもとへ持ってくる。その姿は「ユダの血統」に酷似していた。「まさか…」。遺伝子操作で、6ヶ月以内に全てが死に絶えた筈の虫を目の前にして、スーザンは不吉な思いに囚われる。 「ユダの血統」は、遺伝子操作の影響で急速に突然変異を繰り返し、思いもよらない形へと進化していた。天敵である人間の姿を真似て…。
もっとも、進化自体は自然界の淘汰の中で推し進められるものでしょうから、人間に知られずに「突然変異」だけでこんなに都合の良い姿になってしまうところは、やっぱり「お話」です。 さて、擬態にも色々な種類がありますが、素材に使われた「カマキリの擬態」と言う設定がちゃんと生かされているところがいいですね。カマキリは草や花に擬態してじっと動きを止め、近づく昆虫に突然襲い掛かります。『ミミック』の怪物もそれと同じ様な性質を持っている訳です。完全に人間の姿になりきってしまう訳ではなく、「一見すると人間みたい」なのです(元が昆虫なので、羽もあれば脚も6本ある)。人に見えたものが、突然羽を広げて猛スピードで襲い掛かってくるところは中々の迫力です。 ミラ・ソルヴィーノはこの手の映画は初挑戦ですが、ちょっとぎこちないですね。表情が固まっていると言うか。『誘惑のアフロディーテ』や『ノーマ・ジーンとマリリン』で見られる様な人間臭さが出ていないのが残念です。 全体にドロドロ系の映画ですから(巨大な虫をばらしたりする)、人によってはそれなりの覚悟がいるかも知れません。 TAR
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