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ジュリアン(ジュリア・ロバーツ)は売れっ子の記者ですが、彼女には9年来の友人マイケル(ダーモット・マロニー)がいました。28まで二人とも独身だったら結婚しようなんて言ってたのですが、その28回目の誕生日の3週間前に彼からの電話。ちょっと胸ときめいた彼女に対して彼の言葉は「今度、20歳の大学生と結婚する。」えーっそんなあー。ジュリアンは一念奮起して彼を奪回すべく動き出します。そこでマイケルと婚約者キミー(キャメロン・ディアズ)と会うのですが、このキミーが結構いい娘さん、でも自分の幸せのためには手段を選ばジュリアンは策を弄して二人の仲を裂こうとします。ゲイの編集者ジョージ(ルパート・エバレット)も巻き込んで、見苦しくも未練がましいジュリアンの努力は実を結ぶのでしょうか。 いいお友達だった異性が、結婚するって聞いた時、本当に友人関係でしかなかった筈なのに、なんだか嫉妬心がむらむらと湧き起こる気持ちは、なんとなくわかります。このジュリアンの場合は3週間だけ恋人やって、そのあと「いいお友達」を9年間続けてきたのですから、その思いは複雑です。でも、だからって、4日後に控えた結婚をぶち壊そうとするってのはどうもいかんなあ。近来希に見るやなヒロインでないかい。
一方の婚約者、キミーは見た目のキャピキャピさに比べて、なかなかよくできた娘さん。マイケルを愛する気持ちも本物ですし、ジュリアンに対してささやかなジェラシーを感じる人並みの感性を持っています。ジュリアンの陰謀に翻弄されながらもなかなか健気なところを見せて好感度大なのですよ。キャメロン・ディアズが出来過ぎにならないよくできた娘さんを好演しました。 ジュリアンは困ったヒロインなのですが、彼女を囲むマイケル、キミー、ジョージという面々がみんな彼女の「いいお友達」として行動するのがうれしい映画です。また、やたらと登場人物が歌うシーンが多いのですが、特にキミーが無理矢理カラオケを歌わせられちゃうシーンが印象的です。音痴のキミーがいやいや歌いはじめるあたりから、最終的に場を盛り上げるあたりまでの展開は、カラオケの嫌いな方には結構感動的な見せ場になっているのではないでしょうか。 後半はジュリアンの努力が実を結んで(?)、二人の結婚は危機的状況におちいってしまいます。観ている方は、はっきり言ってハラハラものです。だって、どう転んでもヒロインがハッピーになりそうもないし、へたすりゃ、あのかわいいキミーちゃんも踏んだり蹴ったりじゃないの。ところが、ドラマは奇蹟とも呼べるエンディングを迎えることに成功します。それは劇場でご確認下さい。なんだかおかしくて、ちょっぴり切なくて、なんとなくハッピーな気分で映画館を後にすることができると思います。
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